Merry Christmas
〜「救いのみ子は まぶねの中に」〜
今年もクリスマスを迎えます。街に出るとクリスマスソングが鳴り響き、ところどころにツリーが飾られ、イルミネーションが輝いて、街中がクリスマスの雰囲気にあふれています。
ところで、クリスマスって何でしょう?
ちょうど5年生の男の子が2人教会に遊びに来ていたので、クリスマスと聞いて連想するものを言ってもらいました。
「クリスマスケーキ、チキン、クリスマスイブ、サンタクロース、クリスマスプレゼント、クリスマスツリー、星、リース、クリスマスパーティ、鈴、トナカイ、クリスマスソング、イルミネーション」等、これらのものが次々にあげられました。
思いの外たくさんのものが連想されました。しかし、これだけ多くのものが出てきてもクリスマスが何なのか今一つ分かりません。ということは、残念ながら皆クリスマスの意味が分からないでただクリスマスを祝っているように思われます。
面白いことに、時には「へ~、教会でもクリスマスをするんですか?」なんて驚かれることもあるそうです。どうもそのような人はクリスマスを、お酒を飲んでクラッカーを景気よくパンパンと鳴らして騒いで楽しむようなものを連想しておられるようです。
それでは真のクリスマスって何でしょうか。実はクリスマスは教会にとって大切な行事なのです。神の御子が人類の救いを達成するために人となって生まれてこられたことをお祝いする日なのです。クリスマスソングのきよしこの夜の歌詞をみると、
「きよしこのよる 星はひかり 救いのみ子は まぶねの中に 眠りたもう いとやすく」
と神の御子のご降誕を歌っています。
それではなぜ、神の御子が生まれてこられたのでしょうか。それは、人間は神なしでは生きていけない弱い存在なのに、天地万物を創られた唯一の神から離れた結果、様々な問題を抱えてしまいました。そこで、人はその時々に自分たちでいろいろなものを神にし、それを拝んで問題の解決を願ってきました。しかし、私たちの問題を解決する力は私たちの能力以上の存在でなくてはならないのに、人が作った神々と言われるものでは解決する力がありません。
そのような中で苦しむ人々を救うために神の御子が、唯一の神との関係を回復するために生まれてこられたのです。それは、御子イエスが生まれる千年も以上前から預言者たちによって幾度も預言されていました。ですから、それを知っていた者たちは救い主の出現を心待ちにしていました。そして、それが現れたのがクリスマスです。それで世界中でお祝いするのです。
クリスマスケーキはその誕生をお祝いする誕生ケーキです。また、神の御子をこの世に贈って下さったので、人々もプレゼントを贈り合います。イルミネーション、星は御子が問題を抱えて暗闇を通っている人々を照らす真の光としてくださったことを表しています。
その他、サンタクロースの起源は4世紀頃の小アジア(現在のトルコ)の司教、聖ニコラウス(セント、ニコラウス)で、「ある日ニコラウスは、貧しさのあまり、三人の娘を嫁がせることの出来ない家の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、屋根の上にある煙突から金貨を投げ入れる。このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入っていたという。この金貨のおかげで娘の身売りを避けられた」という逸話が残されている。この逸話が由来となり、「夜中に煙突から家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という、今日におけるサンタクロースの伝承が生まれているということです。
さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ておられるみどりごを見つけます。これが、あなたがたのためのしるしです。」ルカ2:8~12
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