登校時の子供たち

公開済み 3月 10, 2014 by 管理人 in アドナイ・エレ

〜「吸う様な顔をしてるのに」〜

寒さも少し和らいできた朝の登校時、1年生の女の子3人が「おじちゃんあげる。」と言って手渡してくれたのが、登校途中に道ばたで見つけた土筆(つくし)4,5本の束でした。

私が朝の交通指導をしている後ろの路側帯に春になると目を出す土筆も、今年はまだ見ないなと思っているところだったので、少しびっくりして「つくし、もう生えてたの?」と言って受け取ったのですが、「でも学校に持って行ってお友達にも見せなさい。」と言って返しました。

よく子供たちが途中の道端で見つけた小さな花の束を持ってきてくれたり、自分で作った折り紙をくれたりしますが、旗をもって安全指導をしている時に貰っても、片手が塞がってしまうので、少し困ってしまいます。

かと言って折角持って来てくれたものをむげに捨てることもできず、しばらくはそれを旗と一緒に持って子供たちを迎えていますが、そのうちに後ろのブロックの上にそっと置いて安全指導を続けます。

私が立つ交差点は毎朝50人ぐらいの子供たちが通って登校していくのですが、一番多く聞かれる質問は「○○ちゃん通った?」です。「うん、通ったよ」と答えるなら、「いつ通った?」と続きます。つまり、今から追いかけて間に合うかどうかを聞いてくるのです。

それで、すべての子供の顔と名前を覚えざる得なくなるので覚えてしまいます。それで、挨拶は必ず、「○○くん、おはよう」とか「○○ちゃん、おはよう」と名前を呼んで挨拶するようにしています。それが子供たちとの距離を近づけてるような気がします。

子供たちの質問には面白いものも沢山あります。たとえば、下級生の女の子たちが「おじちゃん、子供いないの?」と聞くので「いるよ」と言うと「何年生?」と聞いてきます。そうか彼らにとっては、子供と言えば小学生なのか。私が「子供はもう大きいけど、孫が小学生。」と言うと「何年何組、だれ?」と聞いてくるので、「ここの小学校ではなく、千葉の学校だよ。」と言うと、「フーン」と言って登校していきます。

先日は5年生の男の子たちが「おじちゃん、タバコ吸うの?」と突然聞くので、「いや、吸わないよ。」と答えると、「吸う様な顔をしてるのに」と言うので「顔で決めるなよ〜」と言い返しました。

すると次は「ビールは飲むの?」と聞いてきたので「いや、昔は飲んでたけど、今は飲まないよ。」と言うと、「ビール美味しいの」と聞くので、「いや、苦いだけで美味しくないよ。君たちが大きくなっても飲まないほうがいいよ。」と言うと、「コーヒーみたいなもの」と言うので、「いや、コーヒーと違って、苦くて美味しくないよ。」と話しました。

その後さらに、「おじちゃん、パチンコはしたことがある」と聞いてきたので、「正直に、クリスチャンになる前はしたことがあるけど、今はしない。君たちもしないほうがいいよ。」と言ったが中途半端に聞きながして歩いて行ってしまいました。

彼らは大人の世界にあこがれを持ち始めているのかもしれないけど、こんなものは少しも良いことにならないよと私の苦い経験から教えてあげたい気持ちです。

 

私が子どもであったときには、子どもとして話し、子どもとして考え、子どもとして論じましたが、おとなになったときには、子どものことをやめました。Ⅰコリント1311

 

イエスにさわっていただこうとして、人々がその幼子たちを、みもとに連れて来た。ところが、弟子たちがそれを見てしかった。しかしイエスは、幼子たちを呼び寄せて、こう言われた。「子どもたちをわたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです。まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。」ルカ181517

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