人が最初に学ばなければならない事って?
〜「良く遊び、良く遊べ」!?〜
小学校の入学式が終わり、真新しい制服にピカピカのランドセルを背負った新1年生が登校して来るようになりました。今年も子供さんがちゃんと学校に行けるか、小学生活に順調に慣れてくれるか心配しながら送り出す親御さん方も多いと思います。
今年の小学校への入学生は31人で、その内、私が安全登校指導する交差点を通る生徒は11人です。少子化で小学校に通う子供たちの数が年々少なくなるのがとても寂しく感じられます。
私は戦後のベビーブームの真っただ中に生まれたので、どこの学校も、どのクラスでも通る通路も十分ないほど子供たちで溢れていました。しかし、活気があって将来に向かって勢いがあったように思います。
さて、子供たちはみな1学年進級して、お兄さん、お姉さんになって登校してきます。昨年まで1年生だった子供は、自分より下級生ができたことによるのか、幾分落ち着いてお兄ちゃんになってきたように感じます。また、昨年まで5年生だった子供たちは最高学年になって、しっかりしてきているように見えます。人は環境が変わると自覚ができ、それが人を変えていく力があるのかなと思います。
私は通る子供一人一人の名前を呼んで『おはよう』と挨拶することにしています。今年も新1年生と転校生等新しく通る子供15人の名前を覚え始めましたが、安全登校指導しながらなので、なかなか覚えられません。「ま、焦らずにじっくり顔と名前を憶えて行こう」と思っています。
私は毎朝、教会前の交差点に立っているのですが、ちょうど三方から子供たちが集まって来るので、ここで待ち合わせをする子が毎日幾人かいます。その子たちが立ち止って、色々な話をしてくれます。
学校の話だったり、旅行に行った時の話だったり、習い事の話だったりいろいろです。彼らの話を聞いていると、今の小学生は昔と違って忙しいんだなと思います。
私たちの小学生時代は旅行に行くことはまれだったし、学校が終わると、何をして遊ぶかをいつも考えていたので、その後習い事に行くなんて考えられませんでした。当時「良く学び、良く遊べ。」と言われていましたが、私たちには「良く遊び、よく遊べ。」だったように思います。
やがてNHKのアナウンサーになった私の親友U君とは家が隣同士だったこともあって、良く遊びました。彼が小学生時代にこんなことを聞いてきたことがありました。「君が一番うれしい時はいつ?」それに対して私は確信をもって「それは日曜日の朝だよ。」と答えました。学校がないし、一日中遊べたからです。
しかし、彼は「僕は違うよ。僕が一番うれしい時は土曜日の学校が終わって、『みなさんさようなら』と挨拶した時だよ。」というのです。当時は土曜日も午前中授業がありましたが、土曜日の学校が終わるとその日の午後と日曜日とめいっぱい遊べたからです。当時は宿題なんて、夏休み冬休み以外は何にもなかったのです。
今の子供たちは学ぶことが多く、遊ぶ時間が少なくてかわいそうです。昔は遊びを通して様々なことを学んでいたように思います。今の子供たちこそ「良く学び、良く遊べ。」を実践して欲しいと思っています。
しかし、幸せな人生を送るために学ばなければならない最も重要なことはただ一つ、創造主なる神を恐れることです。
主を恐れることは知恵の初め、聖なる方を知ることは悟りである。箴言9:10
主を恐れることは知識の初めである。愚か者は知恵と訓戒をさげすむ。箴言1:7
若い男よ。若いうちに楽しめ。若い日にあなたの心を喜ばせよ。あなたの心のおもむくまま、あなたの目の望むままに歩め。しかし、これらすべての事において、あなたは神のさばきを受けることを知っておけ。伝道11:9
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