口と足で描く芸術家
〜「神のわざが現われるためです。」〜
口と足で描く芸術家協会から今年も作品カタログが送ってきました。この協会は事故や病気などのために両手が使えなくなってしまった障害者が、自立を目指して、車いすやベッドの上で口や足に筆を執り、絵を描く画家のグループです。
彼らは口と足で描いた絵を絵葉書や文房具、生活雑貨、アートコレクションなどにして販売し、それを彼らの生活費や奨学金等にあてているということをしています。
彼らが、ただ単に支援を募るだけでなく、自分たちのできる能力を最大限に活用して、作品を作り販売していることに感心させられます。
また、彼らの描いた絵の繊細さや美しさには毎回驚かされています。彼らが筆を口にくわえて、また足の指にはさんでこんなにきれいな絵を描けていることに感動を覚えます。その作品の素晴らしさは私が手を使って、一生懸命描いたとしても到底及ばない程です。
そして彼らが描く絵はどれも明るく、そこには喜びと感謝があふれているように思います。車いすでの生活やベッドで寝たきりの生活を強いられているとどうしても気がふさぎがちになるのではないかと思いますが、彼らの絵からはその様なものは微塵も感じられません。
多分苦労して口や足で絵を描き、これらの作品を作ること、またそれが販売されて売れて行き、人々に活用され、人々の役に立てていることに喜びと生きがいを感じているのだと思います。
パンフレットは春と秋と2回、教会宛に送られてきます。少ない人数の教会で、毎年のことで好みの商品や必要とする作品はほとんど買って持っているので、注文する数も徐々に少なくなってきていて申し訳なく感じています。
教会員も同じ気持ちだと思いますが、にも関わらずそれぞれが何か一つでもと思って毎回買ってくれていることを有り難く思い、皆に感謝しています。
この様な素晴らしい作品の販売網がもっともっと広がって彼らの生き甲斐がさらに大きくなっていくことを心から願っています。
口と足で描く芸術家協会のみなさんにはこれからも素晴らしい絵を描き、良い作品を作り続けていただきたいと思います。
さて、イエス様と弟子たちが道を歩いていると、そこに生まれつきの盲人がいた。(物乞いをするために道端に座らせられていたものと思います。)その盲人を見た弟子たちはイエス様に質問しました。
当時は、障害は誰かの罪の所為だと考えられていました。それで弟子たちは生まれつきの盲人の場合は誰の罪の所為でこうなったのかと聞いたのです。
それに対して、イエス様は障害と罪との相関関係を真っ向から否定されました。そして、それは希望へと導く祝福への道であると教えられたのです。
またイエスは道の途中で、生まれつきの盲人を見られた。弟子たちは彼についてイエスに質問して言った。「先生。彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現われるためです。」ヨハネ9:1~3
アブラハムは言った。『子よ。思い出してみなさい。おまえは生きている間、良い物を受け、ラザロは生きている間、悪い物を受けていました。しかし、今ここで彼は慰められ、おまえは苦しみもだえているのです。ルカ16:25
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