夢への一歩、ここから
〜世界食料デー鹿児島大会に向けて〜
私は毎年ある小学校の体育館で行われる半成人式で講演をさせていただいております。そこでは10歳になる子供達が来賓の方々、先生方、大勢の保護者の前で、一人一人壇に立って将来の夢を語ります。大勢の前で臆することなく堂々と夢を語る現代っ子たちの姿に毎年驚かされております。
子供達の発表の後に私が壇に立って夢を持つことの大切さ等についてお話しさせていただきますが、その中で世界には皆さんと違って、学校に通い勉強したり遊んだりすることができず、将来の夢を持つことさえも許されない子供たちが多くおられることも知っていただきたいとお話します。
私が1昨年行かせていただいたフィリピンのある山間部の小学校で校長先生が、「日本の皆さまからの支援によって子供達が学校に通えるようになり、また週2回支給される給食を食べられるようになって体力もつき、夢を持てるようになってきました。」と話してくれました。
その内の一人の生徒のお宅に家庭訪問させていただきましたが、彼の家までは学校から車で30分ほどの時間がかかりました。2年生の彼の足では学校まで2時間以上もかかるそうですが、彼は学校でお友達と共に学べることの嬉しさで、毎日喜んで通っているということでした。
しかし、彼の家には学校にほとんど行ったことがないという中学生ぐらいのお兄ちゃんがいました。残念ながら日本からの支援はまだ始まったばかりで、彼にまでは届いていませんでした。
世界には学校はおろか、食べることさえ満足にできない子供達が沢山います。私たちからの支援によって学校給食が始まり、飢餓で苦しむ子供達が教育と栄養補給を共に受けられるようになり、さらに彼らが自立できるようになるなら、こんな幸いなことはないと思います。
あなたの小さな愛の募金が飢餓で苦しむ沢山の子供たちの命を救い、彼らに将来と希望を与えることができるのです。あなたの愛を彼らのために少し捧げて頂けないでしょうか。
2014年 「世界食料デー」鹿児島大会パンフレット 実行委員長の巻頭言より一部抜粋
今年も10月16日に世界食料デー鹿児島大会がサンエール鹿児島で行われます。
「 夢への一歩、ここから We have a dream 〜広がれ愛の輪、つながれいのち〜 」が今年の世界食料デーのテーマです。
こころの友伝道全国大会直前にパンフレットを作るので、巻頭言を書いてくださいとお願いされていたのですが、とにかく、全国大会が終わるまでは精神的、時間的余裕がないから、待って下さいとお願いして、大会が終わった日に大至急書いて送ったのが上記のものです。
今年はサンエールで行われる鹿児島市大会だけでなく、川内会場;10月19日(日)と鹿屋会場;10月26日(日)でも行なわれるため、その交渉に先日行ってきました。一人でも多くの人に世界の飢餓の現状(飢餓人口は約10億人、1分間に約17名の方が飢餓によって亡くなっている)について知っていただきたいと思っています。
世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか。それによって、私たちは、自分が真理に属するものであることを知り、そして、神の御前に心を安らかにされるのです。Ⅰヨハネ3:17~19
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