自然災害への備え

公開済み 10月 19, 2014 by 管理人 in アドナイ・エレ

〜日本の教会に必要な「発生―6時間―3日間」の救援体制〜

先日、福岡から長年親しくしていただいているU牧師が訪ねて来てくださいました。先生は阪神淡路大震災や東日本大震災、また先ごろの広島水害等の災害時にはボランティアとしてすぐ現地に赴き、様々な支援活動を続けてこられた方です。

U師の話によると、「東日本大震災以降<千年に一度の大震災>と言う言葉を聞きますが、それは千年に一回起こるか起こらないかの大地震」と言う意味ではなく、1100年振りに訪れてきた<地殻の大変動期>と言う意味を持っている。」と言うことだそうです。

それは今から1100年前の平安時代に三陸沖、関東直下、南海トラフの大地震、また富士山の大噴火等が起き、日本の国が大混乱に陥ったことがあるそうで、そのことが歴史書に残されていると言うのです。ですから、私たちはその備えをしなければいけません。

U師によると、「災害発生時から6時間で90%が決まる」と言うことです。すなわち、倒れた建物やがれきの下に閉じ込められたりした人を救出するためには、初期活動の敏速さが重要だと言われます。

勿論、公の消防、警察官、自衛隊等による救出活動が始まるのですが、その体制が整うまでにはどうしても少し時間がかかってしまいます。それで、その間のリリーフ(つなぎ)として、民間団体特に各地の教会が救援の態勢を整えて準備しておいたら良いのではないかと考えておられます。

まず、大災害が発生するすると、まもなく高度な技術を持つ救助隊「レスキュー隊」が駆け付けるそうです。彼らは訓練を受けた卓越した能力を持つ救助隊員ですけど、まだ人数が少ないので、全てを網羅することはできません。

そこで、地元の民間団体等の協力が必要になります。実際広島で起きた土砂災害においても、土砂で押しつぶされた家の中からご夫妻を救出するのに、救急隊員の指示に従って、近所の男性10数人が救出の邪魔になる木を切ったり、近くにあったお椀や素手で周囲の土砂を掻き出したりなどの協力をして土砂の中からご夫妻を助け出されたと言うことでした。

U師の教会では緊急時に備えて災害救助の準備をしておられるとのことで、教会の駐車場にプレハブ小屋を3棟建て、そこに緊急用のテントや300人を賄える炊き出し用の灯油炊飯器、それに車で悪路を走っても倒れないような幅広灯油缶、発電機、さらに瓦礫や大きな石を取り除くためのカナテコバール、暗いところでも両手を使って作業ができるヘッドライト等々のたくさんに救援物資が入れてあると言うことで、まるで警察・消防の様な準備の仕方です。

福岡では同じような準備をして災害に備える教会ネットワークが構築されており、九州圏内から山口県までぐらいなら6時間以内に必需品をもって駆け付けられるので、何かあったらすぐ連絡してくださいとのことでした。

つまり被災地に救助隊員や救援物資が着くまでの空白の3日間に、温かい食料を提供したり、濡れた洋服の着換えを与えたり、ゆっくり休む場所を確保したり、救出作業を手伝ったりなどリリーフとしての働きをして、一人でも多くの人が助けられるように尽力したいとのことでした。

私たちもS師をはじめ福岡の教会ほどではなくても、身近で災害が起きた時、緊急支援することができるように、最低限の準備をし、また鹿児島にも災害ネットワーク造りができたらと思いました。

万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。つぶやかないで、互いに親切にもてなし合いなさい。それぞれが賜物を受けているのですから、神のさまざまな恵みの良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさい。Ⅰペテロ4:7~10

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