人生の破壊者
〜「いったい誰が」〜
先日(11/7)に南日本新聞の海外こぼれ話欄に「いったい誰が」という題の記事がありました。それによると、以下のように報じられていました。
米カリフォルニア州の男性は、8歳の娘がハロウィーンの「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするよ)」でもらってきたお菓子の中に、白い粉末入りの小袋が交じっているのを発見。警察に届け覚せい剤と判明した。米メディアが伝えた。娘は近所の住宅街を回り、住民からお菓子を貰って袋に集めていた。覚せい剤が入り込んだ理由は不明で、警察が親たちに「子供のお菓子袋を確認して」と呼びかけている。
日本ではこんなに身近に覚せい剤とかの薬物はないのでしょうが、アメリカではこのような信じられない出来事が起こるんだと驚きを禁じ得ませんでした。
いったい誰が、何のために、このような恐ろしいことをしたのかわかりませんが、女の子が間違えて口にしていたらと思うと、ぞっとしました。
しかし、残念ながら日本でも少年少女が覚せい剤に手を出す事例が増えてきていると先日報道されていました。その子たちが覚せい剤を使った動機は、「軽い気持ちで」とか、「成り行きで粋がって」とか、あまり深く考えないで手を出しているケースが多いようでした。しかし、その中には騙されて知らないうちに口にしている人もいました。
覚せい剤は一度使ったら最後、「そのうちに止めよう」なんて甘い考えは通用しません。後はどんどんエスカレートして止められなくなり、身体が蝕まれていき、大切な一度だけの人生が完全に破壊されてしまうことになるのです。
覚せい剤からの厚生施設で、解放のために戦っておられる方が次のように話しておられました。「覚せい剤から解放されることはありません。毎日毎日止め続けなければならないのです。」
私はこの言葉に表された恐ろしい現実にその怖さを再確認させられました。つまり、覚せい剤依存から完全に解放されて、以前の普通の生活を取り戻すことは全く困難で、毎日毎日その依存症との戦い、想像を絶する壮絶な戦いをし続けて、覚せい剤を止め続けないといけないと言うことなのです。
一度始めたら、もう普通の生活に戻ることは、ほとんど不可能で覚せい剤から解放されることはなく、死ぬまでそれとの戦いの人生を送り続けなければならない、そんな人生なんて考えられません。止めるための命をかけた激しい戦いを、もし他のことに使うなら、何をしても素晴らしい成功者になれることでしょう。それなのになんと空しい苦労なのでしょう。
軽い気持ちでやったことが、あるいはちょっとした不注意が人生を台無しにしてしまいます。そんな不幸な人生を送る人がなくなるように、覚せい剤、有害薬物のない社会にしたいとつくづく思います。
幸い日本では覚せい剤等の麻薬に関しては取り締まりが厳しく、一般の人が簡単に手に触れることはあまりないと思います。しかし、近頃は日本各地で脱法ハーブという、それに代わる恐ろしい薬物が売られるようになってきて、様々な事件が起きるようになってきました。
若者たちよ。あなたのかけがえのない人生を悔いのない有意義なものにするために、その様なものに絶対手を出さないことを堅く決心して、どんなときにも夢を失わずに前向きに生きてください。
若い男よ。若いうちに楽しめ。若い日にあなたの心を喜ばせよ。あなたの心のおもむくまま、あなたの目の望むままに歩め。しかし、これらすべての事において、あなたは神のさばきを受けることを知っておけ。伝道者11:9
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