世界の食糧事情と飢餓

公開済み 2月 22, 2015 by 管理人 in アドナイ・エレ

~広がった出前授業の機会~

今日、喜入小体育館で5年生を対象に世界の食糧事情と世界の飢餓についての出前授業をさせていただきました。私たち夫婦が校長室で校長先生としばらく歓談してから、体育館に移動すると、教頭先生がDVDやパソコンから流す映像を完ぺきにセットしてくださり、すっかり準備が整っていました。

子供達は学んだことをノートにメモすることができるように、わざわざ体育館内に机を持ち込んで準備万端、着座して授業の始まりを待っていました。

DVDで飢餓の映像を見てもらう前に、子供たちに一つの質問をしました。「あなたがたが次のどこに入るかを考えて、自分が属すると思うところで手をあげてください。

1、   大金持ち 2、少し金持ち 3、普通 4、少し貧しい 5、非常に貧しい」

これら一つ一つあげて、子供たちに自分の思う所で手をあげてもらいました。

この質問で、1,2で手をあげる子が意外と多かったことに少し驚きました。今までの学校では、大金持と少し金持ちではほとんどだれも手をあげません。大半が3の普通で手を上げて、4,5の貧しいにもパラパラと手が上がるのが常でした。

何故、ここだけ反応が違うのだろうと考えました。そして、多分ここには事前に飢餓の資料を渡すことができていたので、子供達が目を通して自分たちがいかに恵まれた環境に置かれているかを自覚できていたからではないかと思いました。

さて出前授業は、DVDやパソコンを通して、飢餓の状況を見てもらい、私の海外視察の経験等を交えて、世界には学校に行きたくても行けない子供たちや、食事も満足に食べることのできない子供達が大勢いることをお話ししました。

そして、自分達が好き嫌いや食べ残しや無駄をしていないか、もししていたら今後どうしたら良いか、これまでの生活を見直すことと、また自分たちに今できることが何かないかを考えるように促しました。

今日のお話しを聞いた子供達が、これを機に自分達がいかに豊かで安全な素晴らしい環境で生活できているのかを知り、そのことを感謝するとともに、世界にはまだまだ十分な食べ物が与えられず、学校にも行けないで苦しんでいるお友達が沢山いることをも知って、考え方が変わり、日々の生活が変わることを切に望んでいます。

また、先週は広木小学校で初めて5年生に世界の食糧事情と飢餓についての出前授業をさせていただきました。授業が始まる前に校長室で校長先生と話している中で、先生が「実は、この授業は西谷山小学校から転勤して来られた先生が、あそこでこの授業を聞いた子供達が、授業後に明らかに変わったので、ぜひこの学校でもさせてくださいと熱く訴えられて実現したのです。」と仰ってくださいました。

実は西谷山小学校でこの出前授業がはじめられたのも、生見小学校でなされた飢餓の授業を聞かれた先生が、子供達にどうしても聞かせたいと約10年前に始められたのがきっかけでした。あれから毎年お話しに行かせていただき、感謝しています。

他に、喜入中学校にも毎年行かせていただいていますが、中学では午後の5時間目、6時間目の2時間を戴いて、飢餓の現状のみならず、自立支援について飢餓の地域が、そこに住んでおられる皆さんの努力と海外からの援助〔フード・フォー・ワーク〕でどのように回復していったのかをDVDで見ていただき、どうしたら彼らが自立して、援助なしでやって行けるようになるのかを一緒に考えるようにしています。

日本の沢山の子供達が世界の飢餓の現状を知り、自分の環境に感謝するだけでなく、共に助け合う姿勢を持てるようになったら良いと思います。

貧しい者が国のうちから絶えることはないであろうから、私はあなたに命じて言う。「国のうちにいるあなたの兄弟の悩んでいる者と貧しい者に、必ずあなたの手を開かなければならない。」申命記15:11

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