新しい旅立ち
〜我が家も負けじと大改革〜
今年春、長男(千葉)次男(川崎)に続いて、ようやく3男も東京の企業に就職し、横浜の寮に入りました。3男は大学時代に1年休学してシンガポールに留学し、また大学院まで残って研究を続けていたので、私たちとしてはやっと就職してくれたかという感じでホッとしています。
彼は横浜に居を構えたはずなのに、先日はFacebookに、東北の南三陸の海岸で作業服を着て、長靴姿でいる写真がアップされていたので、びっくりしました。事情を知らなかった私は(妻は知っていた)「そんな所で何をしてるの?会社は大丈夫か?」という感じで見ました。
しかし、彼の話によると、彼の会社では東日本大震災後、毎年新入社員(約200名)を2組に分けて、それぞれ1週間ずつ被災地に送り、復興支援を通しての実体験による研修をしているということでした。
私としては、彼が良い経験ができてよかったなと思っています。まだ学生気分が抜けきらないであろう彼ら新入社員が東北の厳しい環境で訓練を受けられたこと、特に田舎育ちでぬくぬく?育った彼も、そのような厳しい環境に身を置き、訓練を受けられたことは、必ずや今後の仕事に良い影響をもたらすものと思っています。願わくはもっと長く東北に留めておいてくれたらよかったのにとも思いました。
主はこう仰せられる。「あなたの泣く声をとどめ、目の涙をとどめよ。あなたの労苦には報いがあるからだ。――主の御告げ。――・・・。」エレミヤ31:16
さて一方、わが家では彼がわが家を旅立って行ったことにより、大改革が始まりました。彼の占有していた場所が空いたので、そこを妻の居住空間にすべく彼女の荷物を運びこみ、徐々に装飾も変えて行こうとしています。
元々その部屋は3男の就職後は妻の部屋になる予定だったのですが、3男の学生生活が長びくことによって、彼がいつまでもそこに居座っていたのと、途中から都合で私の母も同居するようになったので、二人で部屋を仕切って使うようになっていました。
それがようやく妻が彼の使っていたところを使えるようになりました。しかし、実際はまだ近々母が入院先から帰って来るので妻は部屋の半分しか使うことはできないのでかなり狭いのですが、それでもついに自分だけの居場所ができると、喜んでいそいそと荷物を運びこんでいます。
これを機に各部屋の模様替えもしているので、毎日物の整理や床壁の掃除等でてんてこ舞いです。入居後20年間動かさなかった家具やベッドなどもあるので、思いの外汚れが貯まっていてびっくりです。
しかし、それにつれて長男・次男の小学校時代の通知表や彼らが高校時代に使っていた弁当箱、彼らの子供時代の正装時の子供用ネクタイ、中学・高校時代の制服等、懐かしいものも沢山出てきて驚いています。妻によると彼らがくれた手紙の一つ一つも綺麗に整理されてしまってあるということで、さらにびっくりです。
妻の部屋移動に伴い私も広い部屋を一人で使うことができるようになり、寝る前に、ベッドの上に取り付けたアームライトで本を読んだり、ネットでキリスト教の番組を見たりしながら睡眠前の時間を過ごすようになりました。
そして、私たちが普段くつろいでいる居間も少し家具の配置等を変えて気分一新して、新しい気持ちで、3男に負けないように新生活スタートしようとしています。
日の下であなたに与えられたむなしい一生の間に、あなたの愛する妻と生活を楽しむがよい。それが、生きている間に、日の下であなたがする労苦によるあなたの受ける分である。伝道9:9
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