半成人式を迎える子供たちへのメッセージ
〜学校に行けること、勉強することができることを感謝しよう〜
今回からは先週少し触れた半成人式を迎える子供たちへのメッセージを、彼らだけでなく、すべての子供たちに対する私からのメッセージとしてつづりたいと思います。
さて、半成人式は素晴らしい行事だと思います。皆さんが、10歳を機に立ち止まって、今まで育ててくれたご家族、またお世話になった先生方や周りの人々に感謝すると同時に、将来の計画を練るという素晴らしい機会になったと思います。
ただ、皆さんがこのように学校で学び、将来の夢と希望を持つことできることは当たり前のことではないことも知って、感謝していただきたいと思います。
私は数年前、日本国際飢餓対策機構が支援を行っているフィリピンの地方の小学校3校を訪問させていただきました。そこには日本からの支援によって学校へ通えるようになった子供たちがたくさんいました。
皆さん、世界には学校に行きたくても行けない人もまだたくさんいます。勉強したくても勉強することができない人もたくさんいるのです。
現地で支援しておられる方が「学校に行けなくて、字を書いたり読んだりできない人の問題は、明日のこと、将来のことを考えられない。夢や希望を持てないで、ただその日1日のことだけしか考えられないのです。」と教えてくださいました。学校に行かせてもらい、勉強できることは、そのような子供たちにとって大きな喜びなのです。
ある山間部の学校を訪問して、日本から持って行ったノートや鉛筆をプレゼントさせていただき、授業風景も見させていただきました。そして、放課後に校長先生に、ある小学2年の男の子のお家に連れて行っていただきました。
支援によって学校へ来ることができるようになった2年生のその子の家までは車で40分ほどかかりました。彼は学校まで2時間ほどかかるそうですが、毎日喜んで通ってくるそうです。
彼の家に行くと中学生ぐらいのお兄さんがいました。彼の時はまだ支援が来ていなかったそうで、彼は学校に行ったことはないと話していました。
ある日、私たちはフィリピンのミンダナオ島の都市ダバオにあるレストランに連れて行っていただきました。そこで次のようなお話を伺いました。
山間部のある小学校の5・6年生を修学旅行と称して、日帰りでダバオに連れてきました。そして、昼食はこのレストランに連れてきて、皆で食事をしました。(メニューは私たちと同じ、ご手焼きと野菜汁のようなスープと御飯です。)すると、子供たちみなスープと御飯を食べて、ご手焼きは家族のために残して持って帰ったというのです。
彼らにとっては都会のレストランでご飯とスープを食べられただけで十分と思ったのでしょう。そして、メインのご手焼きは家族に食べさせたいとの思いで食べなかったのでしょう。
皆さんも、家族や周りの人に感謝し、人のことを大切にする人になってもらいたいと思います。
いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって父なる神に感謝しなさい。エペソ5:20
次週から皆さんに喜びと希望に満ちた幸せな人生を送ってもらうために、次の4つのことについてお話したいと思います。
- 大きな夢を持って、その夢に向かって努力をしてほしい。
- 前向きな言葉づかいを心がけてほしい。
- 苦労することを嫌がらないで。
- 良い人間関係を築いて下さい。
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