半成人式を迎える子供たちへのメッセージⅡ
~1、大きな夢を持って、その夢に向かって努力をしてほしい~
さて、数年前のある統計によると、今の大学生の70%が将来に希望がないと言っています。また、成人を迎えた人々の90%が将来に不安を抱えているというのです。皆さんにはそうなってもらいたくありません。
こういう言葉があります。
幻がなければ、民はほしいままにふるまう。箴言29:18a別訳「幻のない民は滅びる。」
夢がなく、目標がない人は、ただだらだら過ごしてしまい、成長しない。また、そのような民族はやがて滅びて行くと言うことです。
皆さんには夢がありますか?夢があると、そこから達成のための忍耐や努力する力が起きてくるのです。
・夢があるから頑張れる。
・夢があるから成長できる。
ノーベル医学生理学賞を取られた京都大学の山中教授が、テレビのインタビューで、「あなたの座右の銘を書いてください。」と言われたのに答え、先生は色紙に「VW」と書かれました。そして、「これはフォルクスワーゲンのことではありません。」と笑いながら言われ、次のように説明されました。
「VW」とは、ビジョン(Vision)とワークハード(Work Hard)、つまりはっきり目標を持って、それを目指して努力するという事でした。
先生はお医者さんの仲間から、「じゃまなか」(やまなかをもじって)と言われて、大きな挫折経験があります。しかし、そこでへこたれずに、目標をもって、前向きに努力をはじめられた結果がノーベル医学生理学賞につながったのです。
だから、皆さんにお願いしたいことは、大きな夢を持ってそれに向かって努力してもらいたいということです。大きな夢を持つほど、たくさん成長することができます。
皆さん。わたしは鹿児島(薩摩)の中にはすごいエネルギーがあると思っているのです。明治維新は薩摩の若者が原動力になり、近代日本を作ることになったのです。
皆さん私は、飛行機も、電車も車もない時代、江戸から遠い遠い、この日本の端っこにある薩摩の若者たちが、「新しい日本を作ろう」と立ち上がったことに、驚きを覚えます。鹿児島にはこのような土壌、またエネルギーがあるのです。
皆さんの中から、総理大臣や大臣、学者や企業家など日本を変えようとするような大きな夢を持つ人がたくさん出て来て欲しいと思っています。
それには、大きな夢を持たないと可能性はないです。夢があるとき初めて、実現が可能になるのです。
また、夢を持つこと、想像することが創造する力になるのです。すべての物はまず、人間の頭の中で想像し、それから造られて来たのです。
ビルディングだって、遊園地だって、テレビだって、パソコンだって、みな初めは誰かが頭で想像したのです。それが具体的な形となって出来上がって、私たちの生活の一部になってきたのです。想像することが創造する力なのです。
スポーツの世界でもイメージトレーニングとしてそれを活用しています。つまり、私たちの夢とかビジョンは環境を支配し、将来を造っていく力なのです。
クラーク博士が『少年よ、大志を抱け。』と言われたのは有名ですが、実は博士は「Boys, be ambitious for Christ.」と言われたといわれています。
つまり、自分の栄光のために大志を抱くのではなく、神のためにひいては他の人のために大志を抱いて努力することが大切なのです。
皆さんにはそのような心構えで、大きな夢を持って、夢に向かって努力して進んでもらいたいと思います。
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