お嫁さんの日(7月第2日曜日)Ⅱ
~世の中で一番美しい人~
作: 佐多 多視子 牧師夫人
以前、「あなたの夢かなえましょう」という番組で「今から彼女の親御さんに挨拶に行くのだけど…」というのでTVカメラが同行した事がありました。
「娘さんと結婚させて欲しい。今日彼女は自分の所に泊まっていいですか」と彼が言うと、お父さんがこう言いました。「良いと言う訳ないだろう。あのね、娘というのは世の中で一番美しいんだよ。」
それ以来、親御さんから見たら娘と言うのは世の中で一番美しいのだと思って見る様になりました。あのご夫人も、あの奥さんも、あのお嬢さんも、義姉・義妹も、姪、お嫁さん、孫も、そしてこの私も父から見たら、世の中で一番美しいんだと思います。
「お嫁さんの日」には、この週報の他に一人一人にお手紙を書き、ささやかですがプレゼントを送っています。週報をいつも読んでいる義妹に、この前「私たちもこんな風にしてもらっていたら嬉しかったよね」と話しました。
お嫁さんは息子と結婚してもご両親の娘さんですし、我が家の所有物でもなく、ましてやお手伝いさんでも、女奴隷でもありません。大切な大切な息子の奥さんで孫たちのお母さんです。
私は息子たちに言っています。「あなたたちは何百万も何千万もお金をかけ、自分を犠牲にして、たくさんの愛情を注ぎ、いっぱい心配して育ててきたのよね。お嫁さんだって他の所でそうやって育てられて、お嫁に来てくださったのよ。だから、お母さんはお嫁さんにその時その時に良くしていこうと思っているのよね。「後で」とか「遺産相続の時に」とか当てにならないので、その時にするのよ。」・・・と。
お嫁に出した親御さんはずっと心配しておられることでしょう。奥さんとしてちゃんと料理は作れるかしら?ご主人に仕えているかしら?お母さんとして子育てに頑張っているでしょうけど、振り回されて疲れていないかしら?お嫁さんとしてお婿さんのご両親に気に入られているかしら?気に障ることを言ったりしたりしてないかしら?・・・etc、とご心配は尽きないことでしょう。
どんな親でも子供に幸せになって欲しいと思って育ててきています。私も少しでもお嫁さんに幸せを感じてほしいと思って「お嫁さんの日」を作りました。世の中では嫁姑の仲が悪いのが常であるかのように言われています。
余程凄い親でない限り、自分を生み育てて下さった実の親の方が良いに決まっています。それなのに、結婚相手の親の看護や介護をしてもらうのです。息子たちには自分の親を直接見て下さっているお嫁さんには「ありがとうございます」ぐらい声掛けをし、金銭的、物質的援助をし最低お誕生日には礼状を添えてプレゼントを送って欲しいです。
昨年講演会に行った学校で「どうして相続は平等に分けるのだろう」と聞かれたので、後日六法全書を引いて、
民法第3節 遺産分割 第906条〔遺産分割の基準〕
「遺産の分割は、遺族に属する者または権利の種類及び性質、各相続人の職業、その他一切の事情を考慮してこれをする。」と告げました。
他人だった人が、自分の親に仕えてくれるのです。その時に息子たちはまず考えてほしいと願っています。
すると、ボアズは言った。「娘さん。主があなたを祝福されるように。あなたのあとからの真実は、先の真実にまさっています。あなたは貧しい者でも、富む者でも、若い男たちのあとを追わなかったからです。さあ、娘さん。恐れてはいけません。あなたの望むことはみな、してあげましょう。この町の人々はみな、あなたがしっかりした女であることを知っているからです。ルツ3:10~11
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