1周年記念式より 教会代表Kさんの思い出

公開済み 7月 17, 2016 by 管理人 in アドナイ・エレ

〜神様が教えてくれるの~

牧師先生のお母様の礼拝の様子についてお話させていただきます。一番思い出されるのは、本当にいつも穏やかでニコニコとしておられ、笑顔が素敵だったという事です。これはひとえに先生ご家族がいつも神様の愛によって認知症のお母様の介護をしてこられたからだと思います。

来られた当初は先生や恵悟さんに脇を支えられて2階から歩いて降りてこられていました。その際もいつも先生方は「ゆっくりでいいよ」とか「大丈夫?」など優しい言葉をかけておられました。

また、このころは窪さんと言う高齢の方がいつも隣に座って声をかけたり、いろいろお世話をして下さったりしていました。礼拝の時前の方に讃美歌の歌詞が映し出されるのですが、その文字をじっと見つめられて、時には声に出して読んでおられました。

一人で歩くのが難しくなってきてからは、先生方が二人がかりで前後を抱えるようにして連れてこられていました。体を支える力が弱ってきていたようなので、お母さま用に肘掛けのある椅子を準備され、左右にクッションを挟み、それにもたれるようにして礼拝に出ておられました。

亡くなられる1ヵ月半くらい前は傾斜がつけられる車イスに横になられていました。大変なご苦労の中でも大切に育てて頂いたお母さまに何とかして礼拝に出席して頂きたいという先生方の強い思いを感じました。

また、恵悟さんの存在はお母さまにとって、ご家族の方にとって大きかったのではないかと思います。恵悟さんは≪大切な将来の進路がなかなか思うように定められない中でしたのに≫同じ部屋で過ごしたり、下の世話を手伝ったり、声掛けをしたりと普通にできることではなかったと思います。

また、牧師夫人はご自分も体調がすぐれない中、高齢のお母さまの為に暑さや寒さを細かく気遣っておられ、その他身の回りのことなど健康で過ごしやすいようにと、いつも気配りをされていました。

教会では月1回食事会があるのですが、食事は教会のご婦人方と話し合って少しでも召し上がりやすいように工夫しました。ある頃から牛肉と豚肉は噛み砕けなくなったので、鶏肉を使ってミンチボールなどにしました。固いものや噛みにくいものは除き、どうしてもシイタケやこんにゃくなど入れたい時は、みじん切りにしました。年を取るにつれて少しずつ咀嚼力が弱っていくことも学ばされました。

このようなことを含め牧師夫人が一番身近で生活全般にわたりお母さまの介護をされてきたのだと思います。牧師夫人はいつも「神様が一つ一つ知恵を与えて下さるんですよ。」と仰います。このようなご家族のことで大変な間も、私を含め教会員一人一人の成長のために牧会をしながら心を配り祈り支えて下さいました。

お母さまの葬儀が終わった後も、お母さまの魂のために祈り続けられ牧師夫人の幻を通して天国に行かれた確証を得られたことは何よりも素晴らしいことだったと思います。

聖書にあるようにどんな時も希望をもって歩むことの大切さを教えていただきました。お母さまをこの教会に導いて下さった神様に心から感謝いたします。

わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ。――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。エレミヤ29:11

 

あなたを生んだ父の言うことを聞け。あなたの年老いた母をさげすんではならない。真理を買え。それを売ってはならない。知恵と訓戒と悟りも。正しい者の父は大いに楽しみ、知恵のある子を生んだ者はその子を喜ぶ。あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。

箴言23:22~25

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