父の入院

公開済み 5月 28, 2017 by 管理人 in アドナイ・エレ

 

牧師の長男の範洋です。皆様いつも父のためにお祈りして頂き、ありがとうございます。実は父が脳幹梗塞の疑いで23日に入院したため、普段は千葉にいるのですが、週末を利用して鹿児島に帰省してきました。思いのほか元気で安心したのですが、まだアドナイ・エレは書けないので代わりに近況を書いてくれとのこと。そんなはずではなかったのですが、嫌とも言えず、今週は私がこの欄をお借りして、父の近況を書かせて頂きます。

 

思えば19日ころから頭痛など体調が悪かったそうです。それでも何とか21日の礼拝を行い、22日に朝の交通整理をやっていたら、急に道が二重に見えるようになったそうです。その日はそのまま片目で交通整理を行い、目を冷やしたけどよくならないので、23日に眼科に行ったら目は何ともないとのこと。脳外科に行くように言われ、そこから片目で歩いて脳外科を受診したら、脳幹梗塞の疑いがあるので即入院しなさいと言われてしまったとのことです。

 

家族としては、そんなに大変だったらもっと早く受診すればよかったのに、せめて病院まで歩いたりせずタクシーを使えばいいのにと思ってしまいます。母は母で、「頭なんか使わずに生きているのに、頭の病気になるなんて」とあっけらかんとしています。父もひどい言われようです。でも、歩けるような状態で入院できたこと、多くの方に祈って頂き、またいろいろとお手伝いをして頂いたことが本当に感謝で、神様が働かれていることを感じました。

 

27日に鹿児島につき、午後母と一緒に主治医の先生の説明を聞きました。MRI画像を見て、わが父ながら意外としっかりした脳です。MRAで脳の血管の様子も見て、やや細いところはあるもののきれいな血管です。この曲がりくねった細い血管を、60年以上粘性のある血液がすごい圧で流れているのに、切れたりカスがたまったりしないなんて、神様はなんとすばらしいものを作るのだろうと感動しました。そんなことを考えながら聞いていたので、先生の説明が若干頭から抜けてしまいました。頼りのない息子です。要は症状が変遷していてまだ確定診断ははっきりとはつけられないようです。それでも高圧酸素療法やステロイドパルスが功を奏しているようで、だいぶ食欲も出てきました。まだ視野が定まらず、聖書が読めないのがつらいと愚痴るのは、本当に牧師らしいです。

 

思えば父は、私が小学6年生の時に紳士服の営業の仕事を辞めて牧師になりました。もともと短気で、怒ると恐い父だったので、そんな父が一日中家にいるとは大変だと、大反対しました。ですが、いざ牧師になったらそのメッセージの感動的なこと!一日中祈り、時間を見つけては嬉しそうに聖書を読み、すっかり人が変わってしまった父の姿を見て、神様は本当に生きて働かれるんだなと思いました。あまり豊かな生活ではなく、いつも冷蔵庫は空っぽでしたが、神様が与えて下さると信じて疑わない母にも驚きました。でも、ないときに限ってよいものが備えられる生活でした。父の今回の入院も、神様が何かを与え、気付かせて下さると信じています。

 

私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。私の助けは、天地を作られた主から来る。(詩編121:1・2)

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