好奇心旺盛
~子供のような純粋な心~
先日鹿児島には珍しく、寒く冷たい朝を迎えました。テレビでは市街地に盛んに降る雪のようすが映し出されていましたが、私たちの住む喜入町は鹿児島市でも最も南に位置するので、(子供たちに言わせると)残念ながら、ほとんど雪は降りませんでした。
しかし、明くる日の登校時間にいつものように緑のおじさんで、安全指導のために街頭に立つと、子供たちの通る歩道の片隅にできた水たまりに氷が張っていました。そっと足を置いてみるとツルツル滑ります。こんなところで子供たちが足を滑らせて頭でも打ったら大変と、みんなに気を付けて通るように注意することにしました。
子供たちが通るたびに、「君たち。あそこに氷が張っていて滑るから気を付けていきなさい。」というと、みなわざわざ必ずそこに行ってツルツル滑るのを確認し、「スケートリンクみたいだ。ツルツル滑る」とはしゃいでいます。私が「君たちスケートしたことあるの?」と聞くと多くの子が「ないよ」と言います。スケートする機会のない南国の子供たちにとっては珍しい経験なのだろうなと思いました。
しかし、私が「氷が張ってるから、あそこは注意しなさい。」というと子供たちがわざわざそこを通ろうとするので、かえって言わない方がいいのかなとも思いましたが、かといって知らないで滑って怪我でもしたら大変だし、悩ましい選択を迫られました。
そこで、知らないで滑って転ぶよりは知っていて滑って転ぶ方が安全だろうと、子供たちに注意することにしました。子供たちは珍しがって、運動靴で思いっきり氷を踏んで割ろうと試みたり、傘の先でつついてみたりして、はしゃぎながら通って行きました。
また、一人の子供は途中で張っていた10センチ大の氷の板を、手を赤くしながら大切に持って歩いてきたり、他の子は枯葉が凍って固まっているのを見せながら持って歩いたりと、普段体験できない雪国の体験を楽しんでいるようでした。
子供たちの中には転ぶ子もいましたが、幸い誰も怪我することなく、登校していけたので一安心しました。
これからまだ冬本番がやってきます。子供たちも好奇心を満足させる様々な出来事に遭遇するでしょうが、子供たちには怪我をしないように気を付けつつ、普段体験できないことをたっぷり楽しんで欲しいと思います。
好奇心旺盛で探求心の強い子供たちの様子を見て、小さい頃は自分たちもそうだったけど、大人になるとなんだかすべてが分かっているように思い、探求心が薄れてしまったように感じています。
私が子どもであったときには、子どもとして話し、子どもとして考え、子どもとして論じましたが、おとなになったときには、子どものことをやめました。1コリ13:11
聖書のみ言葉も純粋な探求心を持たないと、その真理を知ることはできません。子供のような純粋な心で真理を求めてみましょう。
ですから、あなたがたは、すべての悪意、すべてのごまかし、いろいろな偽善やねたみ、すべての悪口を捨てて、生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、みことばの乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。Ⅰペテロ2:1~2
まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、入ることはできません。ルカ18:17
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