豪雪の中での愛の実践
~真の先進国~
比較的暖かいここ鹿児島市南部でも、今年は時々雪がちらつき、うっすらと雪が積もる寒い日が増えました。教会から見える山上の指宿スカイラインに雪が真っ白く積もっているのが見える日もありました。
今週、鹿児島県の北海道と言われ県内1寒い伊佐市大口にあるホープチャペルで行われる予定だった集会は雪のため1週延期になりました。ここでは雪による延期というのは非常にめずらしいことです。
今年日本では例年以上に大雪による被害が多く、先日福井県では37年ぶりの豪雪で136センチの積雪を記録し、国道8号線で2月6日から車の立ち往生が始まり最終的には1500台もの車が身動きできなくなり、雪の中に閉じ込められてしまいました。
そのような状況下で、車に閉じ込められた多くのドライバーが寒さの中で食料を手に入れられなくて困っていたら、彼らと同じように立ち往生していた「山崎製パン」のトラック18台が輸送していた荷台のパンを周りのドライバー達に無償提供を始めたそうです。さらに営業所にある8万個のパンを避難所にいる方々に送ったということでした。
山崎製パンの創業者・飯島藤十郎はクリスチャンで、山崎製パン創業時代は、リヤカーにパンを積んで町を歩きながら売っていたそうです。そして、そのリヤカーの荷台には、パンと一緒に「神は愛なり~ヨハネの福音書」という看板が掲げられていたということでした。
聖書は他者に対する愛の実践を勧めています。
それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。マタイ7:12
上の聖句にある精神が社員に行き渡っているのでしょうか。苦しんでいる相手の立場に立って行動することは素晴らしいことだと思います。
さらに、国道8号線沿いにある「餃子の王将」丸岡店の副店長が雪の中にいるドライバーは暖かい食べ物が欲しいだろうと、暖かい食べ物を提供することを上司に相談しました。すると、上司から「どんどんやりなさい」との指示をいただき、焼き飯と天津飯500人前を寒さに凍えるドライバー達に提供したそうです。
このようなニュースを聞くと、みんなの温かい思いやりの心が伝わってきて、こちらまでほっこりした気持ちになり、幸せになってきます。
このニュースを聞いた外国のある人は、このような場合普通ならかねてより高く売って儲かろうとするところを日本人が無償で提供したことを知り、真の先進国とはこのような国だと感心していました。
キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。世の富を持ちながら、兄弟が困っているのを見ても、あわれみの心を閉ざすような者に、どうして神の愛がとどまっているでしょう。子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行いと真実をもって愛そうではありませんか。Ⅰヨハネ3:16~18
どんなに立派なことを言っていても、そこに行いが伴わないなら、それは何の意味もありません。私を含めて言うことは簡単ですが、それを具体的に行動で表すためには、無私の愛が必要です。自分もそのような行動を起こせる人になっていたいとつくづく思いました。
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