勝利の原動力
~めぐみの逆転~
今回の平昌オリンピックのスピードスケートで、金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を持ち帰った姉妹がいます。一家族で一つの国家並みのメダルを取りました。それは姉の高木菜那さん(日本電産サンキョー)と妹の美帆さん(日体大助手)の姉妹です。
姉の菜那さんは新種目女子マススタートと団体パシュートで2個の金メダルを取りました。同一大会で複数の金メダルは夏季五輪を含めて日本女子初の快挙でした。また、妹の美帆さんが金、銀、銅の3つのメダルを同一大会で獲得したのも、初の出来事でした。
妹の美帆さんは小さいころから抜群の運動神経を発揮し、男の子たちに混じってサッカーチームに入っていて、並み居る男の子たちをしり目に得点王をとるほどの能力で、サッカー界から将来の日本サッカーを背負う存在と注目されていたそうです。
しかし、彼女はサッカー界から惜しまれつつサッカーをあきらめスケートでオリンピックを目指すことに絞りました。そして、15歳の中学生ながらバンクーバーオリンピックの日本代表に選ばれ出場しました。
一方、姉の菜那さんは体が小さく、サッカーにしてもスケートにしても、どちらも妹の実力には及びませんでした。そしていつしか、天才の妹を持つ姉は「美帆のお姉さん」と言われるようになりました。
しかし、彼女は諦めないで努力に努力を重ね、ついにソチオリンピックに日本代表で選ばれるまでになりました。そして、今回のオリンピックでは金メダル2個をとることができたのです。妹より10センチも小さい姉の奈々さんが努力によってこの偉業を成し遂げたのでした。
先日読んだ本に、1960年ローマ夏季オリンピックでアメリカ代表として100m、200mと400mリレーのアンカーとして出場し、すべてに世界新記録で金メダルを獲得したウィルマ・ルドルフ選手のことが出ていました。
彼女は生まれつき障害をもって生まれてきて、彼女の兄や姉たちが外で走ったり、遊んだりしていても、松葉杖から離れることができませんでした。彼女の両親は治療のために、定期的に町の病院に連れて行きましたが、治る望みはほとんどありませんでした。
彼女は両親に「私は他の子と同じように走ったり遊んだりできるようになるの?」と聞きました。するとクリスチャンの両親は「神様にお願いしましょう。神様は必ず直してくださるわ。」と答えました。
彼女は両親の言葉により、神様が必ず直してくれると信じて、両親に気付かれずに兄や姉たちの助けを借りて歩く練習をはじめ、12歳の時杖を外して診察室の中を歩いて見せて大人たちをあっと驚かせました。医者は彼女の回復が信じられませんでした。
しかし、まだやっと歩けるほどだったのに、学校のバスケットチームに頼み込んで無理やり入れていただきました。そこで彼女は居残りの特訓をお願いし、人1倍の努力によってやがてチームのベストプレーヤーの一人になりました。
そのチームが州のバスケットボール選手権に出場した時、有名な陸上クラブのコーチが彼女の能力に目を付け、走ることを勧めました。彼女がコーチの指導で練習を始めるとめきめき頭角を現し、ついにアメリカ1のランナーになりました。彼女の信仰と努力が奇跡を起こしたのです。
私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。ピリピ4:13
しかし、主は、「わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである」と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。・・・私が弱いときにこそ、私は強いからですⅡコリント12:9、10b
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