あ・り・が・と
~中に手紙書いてるから~
佐多多視子
久しぶりに千葉を訪問しました。息子たちが毎回一生懸命あちこちに連れて行ってくれて、接待してくれるので、お嫁さんが気を使って大変だろうと思って、去年の夏に会った時に「どこも行かなくて良いのよ。皆の顔を見られたらそれだけで良いのだから」と言っていました。(どこに行ってもたくさんの人の中から彼らだけを探して見ているのですから)
今回は到着時間が遅かったのに、家族全員で空港に迎えに来てくれていて随分待ったでしょうに、ニコニコして笑って手を振って迎えてくれました。次男のT君はちょっとはにかんだような顔をして「やっと会えたね」と言ってるような素振りでした。そして、長女のMちゃん、長男のK君、次男のT君と交替で私のキャリーバッグを持ってくれました。T君は背が低いのでバッグの底をガリガリとこすっていましたが、気持ちが嬉しかったのでそのまま持ってもらいました。あ・り・が・と。
今回は殆んど彼らの家で過ごし、ゆっくり出来ました。整理整頓が趣味のお嫁さんらしくお家の玄関に入った所からきれいに整理されていました。また、彼等がどんな勉強をしているのかドリルとか通知表を見せてもらったりして成長ぶりを見ることが出来ました。
長女のMちゃんが折り紙でYシャツのようなものを折って私にくれました。そして「中に手紙書いてるから・・・」と言うので開けてみると「いつも洋服送ってくれてありがとう」と書いてありました。こちらこそ文句も言わず喜んで着てくれて、あ・り・が・と。
水曜日の午前中は教会で証詞させてもらいました。学校関係で話しているものです。子育てについての我が家の子供達が幼かった頃のことを話しました。教会には少し多めにお菓子の土産を持っていったのですが、春休みで子供達が大勢来ていることをすっかり忘れていました。しかし、お嫁さんが子供達の分も買ってきていて相変わらずよく気が利くなぁと感心しました。
その夜はみんなでホテルにて夕食を食べました。今まで食べたどの食事より、結婚式の食事より豪華で、もったいなくて持って帰りたかったほどです。それで、息子のことだから今年70歳になる主人の古稀の祝いのことを考えているだろうと思って「これだけしてもらったからもう十分よ」と言いました。あ・り・が・と。
また彼の家で地元のTVで放映された、長男が仮設住宅の訪問医師をしているところの映像を観せてもらいました。彼は、イエス様の笑顔はこんなだったんだろう(親バカです)と思わされる様な良い笑顔で被災者の方々に接していました。今も1日のうちに何度もその笑顔を思い出しながら幸せを噛みしめています。あ・り・が・と。
お礼のTELをしたらTくんが「8月に鹿児島に行く時ちゃんと飛行機が着くようにお祈りしてね」と言っていました。また会える事を楽しみにしてくれているんだなと思いました。
そしてお姉ちゃんがおでこをけがしたとき「友達だったのに・・・」と大泣きしていたことや、「8月に鹿児島に行けるようにお祈りして」等の口マネをして主人と2人でかわいいねと笑っています。たくさんの幸せをあ・り・が・と。
正しい者の父は大いに楽しみ、知恵のある子を生んだ者はその子を喜ぶ。あなたの父と母を喜ばせ、あなたを産んだ母を楽しませよ。箴言23:24~25
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