告白の力

公開済み 1月 13, 2019 by 管理人 in アドナイ・エレ

~僕は魚が大好きだ~

先日帰省してきた息子から興味深い話を聞きました。それは、アルコール中毒の方々が禁酒道場に数か月入り、アルコールによる健康被害等を学び、そしてランニングで汗を流して退所しても、実際にお酒をやめられた人は約2割程度だということです。

(まして、麻薬中毒の人に至ってはさらに難しく、経験者によると「毎日やめ続ける戦いが延々続く」そうです。確かに麻薬による再犯率の高さを考えると、それを止めることは並大抵のことではないと思います。)

しかし、彼の話によると、近年かなりの成功を収めている薬物解放施設があって、そこでは1日600回「私は麻薬から完全に解放された」と宣言させているだけで、解放率が8割を超える結果が出ているとのことでした。

この見るからに奇異な方法は(実は理にかなっているのですが)最初は誰からも相手にされなかったのに、近年注目され始めたということでした。

しかし、このことは2000年前の聖書にすでに書かれていることで、真理としてすでに伝えられていることで、私達はすでに幾度も活用していたことでした。

例えば、我が家の三男は小学校に上がる前、魚が大嫌いで全く食べようとしませんでした。学校に行き始めると当然給食で魚料理が出るでしょう。そこで私たちは何とかしようと、妻が夕食に鮭ずしを作りました。それを見た三男は魚とご飯が一緒になっている恐ろしい料理を見て「僕、こんなん食べられない。」と叫びました。

そこで、私が「僕は魚が大好きだ。」と100回言ったら食べなくて良いと言いました。すると、彼は「50回にして」と交渉してきましたが、そこまで自信がなかった私は「いや、絶対100回」と拒否しました。

交渉が不成立に終わった彼はしぶしぶ「僕は魚が大好きだ。」と明らかに言いたくなさげに言い始めました。しかし、何度も言っているうちに明らかに声のトーンが変わってきて、20回目を言ったぐらいには「僕は魚が大好きだ~」と言って、スプーンでお皿に盛った鮭ずしをパクっと食べたのです。そして、一口食べるごとに「僕は魚が大好きだ~」と右手を突き上げ、結局全部食べてしまい、それからは普通に魚を食べるようになったのです。

驚いたのは私たちの方です。そんなに上手くいくとは思っていなくて、何回かこれを繰り返してその内に食べるようになったら良いぐらいの気持ちだったからです。

また次男は中学で社会が嫌いで覚えられないと言うので、同じように「僕は社会が好きだ」といつも言いなさいと言うと、彼はそのように毎日毎日告白し始めて、社会が大好きになりました。彼は理系で工学部に進んだのですが、社会の成績が一番よくなりました。

これらのことは、私たちの脳に大脳皮質があり、そこに言語中枢があって、その言語中枢が私達のからだ全体の支配力を持っているので、私達の告白には力があるということを学んでいたのでそれを実践した結果です。

聖書もこのことについて以下のように言っています。

私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗をしない人がいたら、その人は、からだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。馬を御するために、くつわをその口にかけると、馬のからだ全体を引き回すことができます。また、船を見なさい。あのように大きな物が、強い風に押されているときでも、ごく小さなかじによって、かじを取る人の思いどおりの所へ持って行かれるのです。ヤコブ3:2~4

私達の舌は馬のくつわ、船の舵と同じであって、馬を手綱一つで引き回せるように、大きな船を小さな舵一つで思い通りのところに持っていけるように、私達のからだ全体を制御できるのです。正しい前向きな告白をするように心がけましょう。

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