全て重荷を負う人の休み場

公開済み 5月 26, 2019 by 管理人 in アドナイ・エレ

~良き相談相手に~

先日、とっても悲しい出来事が起こりました。彼女が小学生の時は、毎日登校時に会って挨拶をし、ハイタッチをして通っていました。しかし、中学生になるとほとんどの子供たちが違う道を通って中学校に向かうので、彼女にも全く会うことがなくなりました。

彼女の自死のニュースが信じられず、大きなショックを受けました。どうして?なぜ?とっても気持ちの優しく明るい子だったのに・・・。人生は一本道ではありません。行き詰ったら他の道を探してみたらいい。誰かに相談しよう。

私は、相談相手になれなかったことを悲しく思いました。そして、どうしたら順調な時だけではなく問題を抱えて悩んでいる時に頼れる良き相談相手になれるだろうかと考えさせられました。

以前小学生の時に毎朝ハイタッチをし、会話を交わしていた男の子が中学生になって問題を起こし、先生方を悩ませているという話を聞きました。彼が中学校を卒業してから、街の小さな店で見かけました。彼は派手な服装をし、明らかに周りと違う風貌をしていました。

私が彼に「喜入の子だよね。」と声をかけると、ニコッと笑い小学生の時の彼の笑顔が返ってきました。「何かあったら教会に来なさいね。」というと、素直に「はい」と言ってくれました。その後、彼は他県に就職して行ったようで会うことはなくなりましたが、その時、人は誰でも逆境や試練に会うことが必ずある。そんな時に気軽に来られる場所になっていたいと思いました。

また、こちらに引っ越してくる前に、住んでいた地域の中学校がひどく荒れていたことがありました。そこには5人の問題児がいて、たびたび警察事件まで起こしていました。その内のリーダー的な存在の子が私たちの教会員のアパートの入り口でシンナー吸って座り込んでいて家に入れないという連絡が来ました。

私はすぐ現場に向かい教会員と二人で彼を私の車に運び入れて話をしました。それから彼らのメンバーとつながりを持つようになり、彼ら5人を家に呼んで先の教会員も一緒に焼き肉を食べて、何故そんなことをしているか聞こうとしましたが、何にも話さないで黙々と焼肉だけを食べて帰って行きました。

しかし、2回目になると少しずつ話し始めましたが、内容は自分が何回警察に捕まったとか、少年院に行ったとかの自慢にもならない話を自慢げに話すようになりました。しかし、そのように徐々に心を許すようになり、その後子供たちのクリスマス会にも来て、小さな子供たちの一番後ろに5人で座って話を聞いていました。

リーダー格の子の家を訪ねたことがありましたが、お母さんの再婚相手のお父さんとその人の女の連れ子がいて、家の中に彼の居場所がないことが分かりました。人は皆根っからの悪人ではないのに、様々な環境に振り回されて苦しんでいるのだと思いました。

その後、彼らはそれぞれ違う高校に進学できたようで、良かったと思っていました。それから数カ月してその内の4人(一人は遠い所の高校に行った)が自転車で家に会いに来たと妻に聞きました。

先日の悲しい出来事のこともあり、ここでも傷んでいる人、苦しんでいる人の相談相手になれたらと切実に願っています。それで、教会の壁には次のような聖書の言葉が掲げてあります。

すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。マタイ11:28

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