乳癌を体験して Ⅲ
~すべてをゆだねて~ 佐多多視子
11月22日に頂いた『今後の検査について』にそって検査を受けていきました。
《12月2日》
検尿;
病院に着いてすぐトイレに入ったのですが、その後すぐ「検尿検査の為、尿を取ってきてください」と言われ、ハッとしていると、「3cmで良いので出してきてください。」と言われました。
心電図;
病衣に着替えたのですが、ストッキングをはいたままだといけないようで、素足になってくださいと言われました。それから、手首と足首に器具を取り付けて計りました。
肺機能;
器具を取り付け臨床検査士の合図と同時に息を一杯吸って勢いよく6秒間で吐くという動作を何回か繰り返しました。
※心電図と肺機能検査は全身麻酔に備えての検査です。
胸腹部CT(単純);
X線を使い、肺・肝臓・リンパ・乳房内の癌の広がりなどを検査します。
X線検査を待っていると、隣に座っている人が心配して声を掛けてくれました。「検査、大変でしょう?」私が「そうですねぇ」と返してくると思っていたのでしょうが、私が「へぇ~、こんな検査があるんだと思いながら受けています。」と答えると、キョトンとした顔をしていました。
その人は友達の大腸癌検査に付いて行って、ついでに調べてもらったら、乳首の後に石灰化した癌が見つかったんだけど、そう言われて触ってみてもわからなかったそうです。全摘して今、抗癌剤治療を受けていると言っていました。
そして、彼女は「自分なんて珍しいのじゃないかと思っていましたが、10人位ベッドに並んで寝て1時間半かかってしているので、こんなに多くの人が抗癌剤治療をしてるんだなぁと思いましたよ」と教えてくれました。
「抗癌剤治療をすると髪の毛が抜けてしまうんじゃないですか?」と尋ねると、「これ『かつら』なの。子供たちがお母さんも頑張るんだから良いのを買ったらと言ってくれたんです。」「優しい子供さんたちですね~」などと話をしました。
検査はこれで半分以上済みました。
長男が「お母さん夜、ちゃんと眠れてるかなぁ~」と心配して電話してくれたそうですが、主人が「私より遅く起きて来てるよ。よ~く眠れてるよ」と答えたそうです。
ここの病院だけでなく、「検査で疲れてしまう」と言うことを聞いていましたが、幸い長男が医者なので、彼が医学部生の時は、こういうことを全部学んできたのだろうなと思いながら受診しようと思いました。
そして、長男から電話があった時にその旨を伝えると「そうだよ。そういうことを全部勉強してきたよ。」と嬉しそうに話していました。
また、せっかくこういう機会が与えられたのだから、感謝して楽しんで受診し、この際全身診てもらって、悪い所を見つけてもらえれば良いと思いました。
ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう。・・・というのは、すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。どうか、この神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン。ローマ11:33,36
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