乳癌を体験して Ⅸ
~術後のリハビリについて~ 佐多多視子
まず、前回書かせていただいた病院からの『日常生活における注意点及び術後のリハビリテーションについて』にそって、
術後1日目はじゃんけん、手首を回す、手の平を上下に、肘の曲げ伸ばし等をします。
2日目 全身シャワーができます。
3日目 バストバンド(胸に巻いていたもの)を外し、手術後専用のものに更衣します。また、傷口に貼っている保護シートを外してくださいます。
4日目 肩をすくめたり(3~5秒)、肩甲骨を背中の中央に寄せたりします。
7日目 両手を組み、おでこの上にのせたり、身近にある棒を使い、腕を伸ばした状態で頭の上に上げたりします。以上はあおむけで行います。それから立って壁を使って指で少しずつ腕を上げていきます。
私の場合は退院の時には両手を上げることが出来る様になりましたが、これには個人差や手術の場所等によって違いが出てくると思いますので、焦らずゆっくりなさってください。
また、術後のサポートプログラムは以下の通りです。
・リンパ浮腫教室(リンパ浮腫のセルフマッサージについてのプリントをいただく)
リンパ管の動きを活発にさせ、リンパ液を適当な方向に誘導します。
マッサージは服の上からではなく、直接皮膚に行います。
・乳癌術後、上肢のリハビリ教室
写真入りのプリントにて説明を受けます。
・栄養教室―退院後の食生活について、
これは長男が「洋食が日本に入ってきたので癌が増えたとか聞いたりするので、そこのところ聞いてきて」という事だったので、主人も一緒に参加させていただき指導を受けました。
上記については、質問する前に先生のお話の中に「はっきりそうだとは言えない。」と出てきました。
この栄養教室に参加したおかげで、私たちの食生活が随分と変わり、主人も私も痩せてきました。主人は朝昼晩の3食パンで良いというほどパン好きなので、最初は1日1回洋食だった朝食を和食に代えるのに少し不服そうでしたが、今は体重が減って喜んでいます。
さて、3~4週したら、筋力をつけていく時期となります。
軽い物(500g~1kg)を両手に持って上下・左右など肘を曲げる運動をします。
術後1カ月半は手術した側の腕で5kg以上のものを持つのを避けるように言われます。しかし、長年の習慣でついつい左手にバッグを持ってしまいます。そこで、「あっ、しまった!」と右手に持ち替えます。それを見ていた主人が「僕が持つよ。」と言って持ってくれます。
また、きつめの下着をつけるのは避けるように指導されます。
長男が、病院から頂いた書類には一応さっと目を通してくれて、「丁寧だねぇ、こんな風にしてもらえたら患者さんは助かるよねぇ」と言っていました。
この病院はスタッフ一丸(ONE TEAM・ワンチーム)となって、再発0を目指しておられるのだと思いました。
わが子よ。すぐれた知性と思慮(神によって与えられる知恵)とをよく見張り、これらを見失うな。それらは、あなたのたましいのいのちとなり、あなたの首の麗しさとなる。こうして、あなたは安らかに自分の道を歩み、あなたの足はつまずかない。あなたが横たわるとき、あなたに恐れはない。休むとき、眠りは、ここちよい。 にわかに起こる恐怖におびえるな。悪者どもが襲いかかってもおびえるな。【主】があなたのわきにおられ、あなたの足がわなにかからないように、守ってくださるからだ。箴言3:21~26
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