「乳癌を体験して-治療編」Ⅲ

公開済み 6月 24, 2020 by 管理人 in アドナイ・エレ

~○○先生は私の主治医なのにぃ~

佐多多視子

手術前相部屋だった人に2月6日に会った時に、彼女が「切開部分から液(汁)が出てきたので、毎週治療に通っていたの。そして、自分は全摘してもらったのですが、抗癌剤治療はしなくて良くてホルモン剤治療とそれに放射線治療25回なのよ。」と話していました。それで、全摘した人はみんな抗癌剤治療するとは限らないことを知りました。

3月5日 2度目の再診

まず2階で採血がありました。主人が「ほかの人が採血する時は静かだったのに、君が入ったら急に笑い声が響き、中がにぎやかだったね。」と言うので、「看護師さんが『ご主人とお揃いの白で良いなぁと思いました。』と言ったので、『私がいつもこうでねぇとと2人の服をコーディネートするのよ。』と言って笑って、また『私が以前、息子から血小板の値が高いのは血の気が多いという事だと言われて、おかしいなぁ子育てはとっくに終わったのになぁと思っていたけど、あっ今夫を育てているんだと気が付いたのよ』と言ってまた笑ったのよ」と答えました。

その後3階に移動して、それまでに「乳癌を体験して」Ⅰ~Ⅲを書いていたのでH看護師にそれを渡しました。そして、待合スペースで主人と2人で待っていて、番号を呼ばれたので診察室に入りました。

そこで、○○先生に書いてきたお礼の手紙を渡しました。先生はそれを読まれて「ありがとうございます。」と言われ、「食事は気を付けていますか?」と聞かれたので、《術後サポートプログラム》の用紙を見ながら、「これらの会には全部出席し、栄養学には夫婦で出てI先生のお話を聞かせていただきました。」そこで、先生が「みな最初だけでなかなか長続きしないんですよね。」と言われました。こういう言葉を聞くと私は俄然闘志が湧きます。「主人は3食パンでも良い人ですが、I先生から『佐多さん朝は和食にしませんか』と言われたので、それから和食にしています。」と答えました。

先生が「体重は減りましたか?」と言われたので、私はその時点ではまだ700g~1kg減でしたが、主人が「私の方がかなり痩せました。」と言うと、先生が「そうなんですよ。男性の方が体重の減りが早いんです。」と言いながら、ご自分の椅子を私の右斜め横にいた主人の横に滑らせて、“僕たちは男同士で友達だよねぇ”という感じで、その位置から後は話されました。ムムム○○先生は私の主治医なのにぃ~。

そして、先生は「私は大学時代から15kg痩せました。他の病院では野菜料理は1種類ですが、ここの病院では生野菜と温野菜の2種類出るでしょ。それに油はオリーブ油が良くて、ご飯は玄米が良いですよ。(I先生の話では押し麦入りの白米でも良いという事だったので、わが家ではこれにしています。)また、ご飯は全てのおかずを食べた後、最後に食べると良いですよ。美味しくないですけどね。」と言われました。私は最後にご飯を食べるのが良いとI先生が話しておられたのをすっかり忘れていました。先生は、当然ですがやっぱり頭が良いなと思いました。帰ってから早速実行しています。

次の診察日は6月4日に決まりましたが、決まった時先生が寂しい顔をされておられたのがその後ずっと気になっていました。

帰り際に先生にも私の手記を渡して、大通りの向かいの放射線科の方へ移動しました。次回からは放射線科の〇先生にお世話になります。〇先生はこれがまた人が良いというか、息子の次に(一応息子に花を持たせて)優しいお医者さんだな、どんな親御さんに育てられたんだろうかと思いました。

【主】は、ご自身の民に力をお与えになる。【主】は、平安をもって、ご自身の民を祝福される。詩篇29:11

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