「乳癌を体験して-治療編」Ⅴ
~昔はmサイズだったのにぃ~~
佐多多視子
4月20日;放射線治療初日
事前に放射線治療の初日は1時間半ぐらいかかると聞いていました。2階の待合スペースで待っていると、左奥から出てこられた年輩?(私より年下かも)U看護師が私の番号を呼ばれたので、一緒に1階に降りていきました。エレベーターを降りて右に曲がり、さらに右に曲がってずっーと奥が治療室でした。以後U看護師が共にいて案内して下さいました。
その手前が受付になっていました。そこに治療票を裏向きに置き、治療室用の椅子があるのでそこで待つように言われて、そこで待っていると、S女医が顔認証の写真を見せて「佐多さんに間違いありませんね」と聞かれました。その後、今来た廊下を元に戻って行き、女子更衣室に案内されました。入り口のドアに《使用中》《不使用》と書かれたプレートがあるので、《使用中》に返しておくように指示されました。
ドアを開けてすぐ前に棚があって病衣が置いてあり、サイズを聞かれました。「Lです。(昔はMだったのにぃ~)」と答えました。その横に着用したものを入れるワゴンがあり、木曜日ごとに替えるように言われました。それから、奥の方のロッカーへ案内され「ここを使用してください。病衣やバスタオルは置いて帰られて良いですよ。この鍵の掛け方は分かりますか?」と言われ「MRI・MR-PETの所と同じ鍵ですよね」と答えました。
しかし実は、その時は入力順番を間違えて看護師さんを呼びに行って開けてもらったので、今回は間違えまいと思いました。鍵に関しては4桁の番号を事前に決めておいて、それを入れた後ロックして番号が分からないように0000か1111等にして置くと良いと思います。
さて、着替えをしたら直前に案内した治療室の前で待っているように言われ、そこでU看護師さんと別れました。しばらくして番号を放射線技師さんに呼ばれたので中に入ると、他にも女性の技師さんが2人待っていました。そこに貴重品を預けるボックスがあり、貴重品をその中に入れると、鍵をかけその鍵を手首にはめてくれました。
その後、バスタオルを前に当てて幅50cmほどの寝台に横になり、頭上のグリップを両手で握りました。心臓や肺を避けて放射線を投射するために、私の場合は左胸の手術だったので、そこにマジックで印をつけて下さいました。こそばゆいのを一生懸命我慢していたのですが、おかしくてついに笑ってしまいました。「すみません。こそばゆくて」というと「大切なところですので頑張ってください。」と言われましたので頑張りました。ウ~ン。家に帰ってから印のところを見てみたら笑ってた所は直線ではなく波線になっていました。
さて、放射線を投射時には右上にリニアックという直径70㎝の円形の機械の中に1辺が20㎝の正方形の強化ガラスがあって、そこから放射線が投射されるようになっていました。「合わせていきますね」という声で天井のグリーンの線と先程の強化ガラスからのグリーンの線と身体に書いたマジックの線とを合わせていきました。私はただ横になっているだけなのですが、技師の方が身体の下のシーツをあっちに引っ張ったり、こっちに引っ張ったり、時には「肩をあげて降ろして楽にしてください」と声を掛けたりされました。
この合わす事が重要なので、ちょっと時間がかかります。「投射始めます。」「機械が回ります」(右斜め上から左斜め下まで左胸を支点にして回ります。)「2回目投射します」「終わりました」等の声がマイクでかかりました。投射時間は10秒から14秒ぐらいです。
〇先生が来られて「佐多さん、お久しぶりです。分かりますか?」と言われたので「○先生、○・R先生」と答えると「フルネームで覚えていてくれたんですね」と言われました。マジックで書いたところが消えないようにテ-プを貼るために、16日から試しのテープをお腹の所に貼ってあった所がかぶれてないかを先生が確認しましたが、大丈夫でした。
力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく。箴言4:23
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