「乳癌を体験して-治療編」Ⅶ
~お世話になりました。~ 佐多多視子
4月20日
1回目の放射線治療を終え「××更衣室」へ案内され、今書いた胸のマジックインクが消えないように上からテープを張り、資料ということで、6枚の写真撮影がありました。(6枚も何の資料?)院長先生に質問していますのでお返事をいただいたらお知らせします。
その後、診察室にて○先生から「怖くなかったですか」と聞かれ、「いえ、怖くありませんでした。」と答えて、それからパソコン画像を見せながら、このように心臓を避けて放射線は投射されています。お風呂は湯船につからないで弱流のシャワーで、また石鹸はマジックで書いたところには使わないようにと先生から注意を受けました。また、血液検査の結果の説明も聞きました。
その後毎日治療に通う中で、4月23日に女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルス肺炎で亡くなられたとの報道がありました。それは、昨年末乳癌手術を受け、1月から放射線治療をした後、免疫力が低下したために死亡したとのことでした。私はそれまで4回の投射治療を受けていたのですが、日に日に元気になっていたので特に気にしませんでした。しかし、こういうことがあると周りが心配されるのではないかと思っていたら、案の定、日曜礼拝で信徒さん方から「牧師夫人、大丈夫ですか?」と会う人ごとに質問されました。私は「大丈夫よ。私は日に日に元気になっていってるよ。」と答えると、みなホッとした様子で笑っていました。
4月27日定期検診日、毎日片道1時間弱かけて通っているので、○先生から「生活が変化しましたが、大丈夫ですか」と聞かれたので、「用事は午前中済ませて来ているので大丈夫です。」と答えました。そして一応、〇先生に岡江さんの免疫力低下の件を、質問してみましたら「あの報道は間違いです。日本放射線腫瘍学会が反論のコメントを出しています。」とのことで、そうでしょうねと思いました。
5月7日の定期検診の時に『がんの放射線治療後の免疫力について』のプリントを下さいました。それには《早期乳癌手術後に行われる放射線治療は体への侵襲が少なく、免疫機能低下はほとんどありません。》と書かれていました。帰り際に先生が「佐多さん、コロナにかからないように気を付けてください。」と仰いました。ね、優しい先生でしょ。
5月28日、ついに25回目、最後の放射線治療が終わりました。○先生より「25回ご苦労様でした。ご主人にも毎日ご苦労様でしたとお伝えください。」とねぎらいの言葉をいただきました。
その後N看護師より別室にて治療後の生活についてのお話がありました。「皮膚の炎症のピークは来週の10日目ぐらいから2週間の間ですが個人差があります。保湿剤は自宅の近くの薬局で購入されても良いです。1日3~4回塗布してください。」
私は3日目ぐらいまでは塗っても塗っても赤くなっていきましたが、その後は落ち着いてきました。3本使用した後は自前のクリームでも乳液でも良いということだったので、それを今は使用しています。
さて、入院中は23人の看護師さん(2~3人漏れがあるかもしれませんが)にお世話になりました。その内2回お世話になった方が2人、3回が4人と各レジェンドの専門家の方々4人、先生方4人と目まぐるしく変わったので、あまりお話ができなかったのですが、○先生と女性の放射線技師の方々(我が子より皆若く初々しい)に、「なぜ放射線科の医師や技師を目指されたのですか」と尋ねてみました。その結果は次週に発表させていただきます。
また、たとい私が持っている物の全部を貧しい人たちに分け与え、また私のからだを焼かれるために渡しても、愛がなければ、何の役にも立ちません。Ⅰコリ 13:3
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