日本の今年の重大ニュース
コロナとはやぶさ2
今年の一番は、やはり突然世界的に大流行したコロナ感染の拡大でしょう。これによって私たちの生活が一変しました。どこに行くにもマスクを欠かせません。スーパーをはじめ全ての店先には必ず消毒液が置かれています。そして、密を避けるように離れて立って商品を購入するようになっています。
この世界的なコロナ感染拡大の影響で1964年以来、久々に日本で行われる予定だった2020オリンピック・パラリンピックは延期されることになりました。そして、鹿児島で行われる予定だった国体も3年後に延期になりました。このように今年は国内外、コロナ感染に振り回された1年となりました。
もちろん教会も例外ではありません。玄関に消毒液を設置し、おでこで瞬時に体温を測れるように体温計も購入しました。しかし、教会で行われていた子供たちの復活祭の行事や夏のキャンプ、子供クリスマス会やクリスマスコンサート等の喜入町や頴娃町でのクリスマスの集会は残念ながら全て中止させていただきました。1日も早くコロナが収束し普段の生活に戻れるように切に願います。
だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。マタイ6:34
他に日本における重大ニュースとしては、ハヤブサ2の成功がありました。ハヤブサ2は2014年12月種子島宇宙センターから発射されて、地球から約3億キロ離れた、火星と木星の間にある約900メートルしかない小惑星リュウグウにタッチダウンして、その土を持ち帰り、先日の12月5日午後2時半にそれの入ったカプセルの分離に成功し、12月6日オーストラリアの砂漠に無事着地しました。
地球から約22万キロ離れた地点からオーストラリアの砂漠地帯に向けて発射されたカプセルは地上120キロのあたりで大気圏に突入して、火球となって地球に突っ込んできました。カプセルは燃え尽きないようにカバーされていて、それが地上に向けて落ちてくるのですが、ただそのまま地球に突っ込むと地上で破壊してしまう可能性があります。それで、地上約10キロの所でパラシュートが開いてゆっくり舞い降りるように計画されていました。
カプセル分離の部分を担当した技術者は、地上から22万キロも離れたハヤブサ2からの分離なので1ミリ違うと全く違うところに飛んで行ってしまいます。それは、あたかも1キロ離れたテントウムシの、しかもその羽の黒い点をめがけて当てるほどの精度が必要だったと言っておられます。す、すごい!
もしカプセル分離がうまくいかない時はハヤブサ2ごと大気圏に突入させて、ハナブサ2の本体は途中で燃え尽きてカプセルだけを着地させるつもりでしたが、全てに成功して、ハヤブサ2はもうひと働きするために、さらに他の小惑星に向けて飛び立ちました。次の小惑星到達は11年後という事です。次の活躍にも期待したいと思います。
また、ハヤブサ2はデコボコでほとんど平らな所がないりゅうぐうの地表に2度のタッチダウンを成功させました。地球から指令を出しても10分以上のタイムラグがあるので、最後はハヤブサ2自身が判断して着地しなければなりませんでした。しかし、見事にそこの土を採取して、難しいカプセル分離や大気圏突入を計画通りにやってのけました。ハヤブサ2プロジェクトチームの技術力の高さに脱帽します。
津田ハヤブサ2プロジェクトマネージャーは「今回の成功は100点満点の何点ですか?」と聞かれ、迷わず「100点満点の1万点と答えました。」それほど高く評価しています。素晴らしい成功を心から称賛し、関わって下さったたくさんの企業と技術者の方々に心から成功おめでとうございますと言わせていただきたいと思います。
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