久々の畳替え

公開済み 1月 31, 2021 by 管理人 in アドナイ・エレ

~正直な畳屋さん~

私たちの教会堂は1階が教会部分で、2階が牧師館になっています。教会部分は礼拝堂と牧師室に母子室、そしてキッチンです。母子室は礼拝堂から一段高く作られているので、お母さんたちが座ったままで子供さんたちの相手をしながら礼拝できるようにガラス戸で仕切られており、唯一の畳敷になっています。また、この部屋は教会の食事室や客室、また子供たちが帰鹿した時の部屋としても使われて居り重宝しております。

そして先日、その母子室の畳替えをいたしました。以前から気にはなっていたのですが、如何せん今は畳屋さんが激減しており、以前は教会の近くにあった畳屋さんも随分前に閉店してしまい、どこにお願いしたらいいか分からずに困っていました。

ネットで検索してみてもほぼ10~20キロ圏内にはない状態です。どうしたものか思案していると、昨年末に畳替えの新聞チラシが入りました。見ると、40~50キロも離れた住所が書いてあります。かなり遠いけど、チラシが入れてある以上やってくれるのだろうと思い、頼むことにしました。

チラシには年を越して1月以降だったら割引価格で行いますとあります。電話を入れてみると、年内は立て込んでいるので、年明けにこちらからお電話いたしますとのことでした。畳屋さんも結構忙しいんだなと思いながら、こちらも特に急ぐわけではないので、分かりましたと電話を切りました。

年が明けて10日以上たって、少し心配になりかけたころ電話がありました。兎に角見積もりに伺い、それから畳替えをさせて戴きますとのことで、15日に見積もりに来られました。元気な畳屋さんで、教会中に響くような大声で話されました。前日に85歳のおばあちゃんの所に行かれたと言われたので、その時の話し方がまだ残っていたのかもねと妻と話しました。

母子室の窓側は日が当たって畳が焼けてしまうので、畳の上にマットを引いて直射日光をカバーしておりましたが、何時の日か雨が吹き込んだ様でマットが濡れたのに気付かずにそのままになっていたので畳が変色してしまっていました。それで、少なくともこの1枚だけは畳ごと変えなければいけないかなと思っておりましたが、畳屋さんが数回踏んで「大丈夫です。悪くなってないです。」と言われたので、安心しました。

妻と後で、「腐ってます、替えないとだめですね。」と言われてもこちらは分からないのに、正直な畳屋さんで良かったねと話し、彼の誠実な姿勢に感謝しました。見積もりを終えて帰られる時の車を見たら、チラシと違う名前と住所が書いてあったので、いくつかの畳屋さんが連合してやっておられるんだなと思いました。

21日朝9時前に畳屋さんが来られて、畳を測り数字を書き込んでいたので、妻が電気を点けてあげると、「ありがとうございま~す。」と大声で感謝され、続いて妻が「暖房を入れましょうか。」と言うと「はぁ~?」と素っ頓狂な声をあげて、「汗掻いてしまいますよ。」と答えていました。これから重い畳を運ばれるので、とんでもないことだったのかなと思いました。

その日の夕方4時前には新しくなった畳を持って来られて、敷いてくれました。イグサの匂いがあたり一面に漂い、すっかり新しくなった部屋を見て、「畳が新しくなると気持ちが良いですね。」と言うと、畳屋さんが「今は女性が強くなったので『畳と旦那さんは新しい方が良い。』と言うそうです。」と大声で言って笑っていました。畳屋さんの大声は85歳のおばあさんの所為ではなく、地声だったみたいです。

真実の申し立てをする人は正しいことを告げ、偽りの証人は欺き事を告げる。箴言12:17

だまし取ったパンはうまい。しかし、後にはその口はじゃりでいっぱいになる。・・・異なる二種類のおもりは【主】に忌みきらわれる。欺きのはかりはよくない。箴言20:17、23

正しい人が潔白な生活をするときに、彼の子孫はなんと幸いなことだろう。箴言20:7

No Response to “久々の畳替え”

Leave a Comment