『乳癌を体験して―術後2年目の再診他』
「怪我の功名」 佐多多視子
今さらですが、最初にお伝えすべきでしたが、病院に行ってすぐ、今日の受付番号はこれですと渡されます。1日中その番号です。そして、あらゆるところで名前と生年月日を聞かれます。患者の取り違えを避けるためです。今そこで会ったでしょと思われる人・事でも徹底して尋ねられます。
3月2日再診のため病院を訪れた時も、CT検査の為番号を呼ばれたので返事をすると、「名前と生年月日を教えてください。」と言われ、更衣室に案内され手順を教えられました。そのあとすぐCT検査だったのですが、同じ人が担当でしたのに、また名前と生年月日を聞かれました。徹底していて立派だと思いました。またかつて手術室に入った時、「私はもうすぐ68歳です!」と年齢まで言うと、看護師さんたちが笑ってくれました。
さて、3月2日の再診を前に、急性の胃腸炎を2月9日から発症しました。1週間ほど前から普段お通じの良い主人が「通じが悪い」と言っていたのが移ってしまったみたいです。お産を何回したかしらと思えるような痛みが何日間かありました。お通じもないし食欲もありませんでした。しかし、乳癌手術前、術後、入院中、退院後も毎日お通じはあっていました。
昨年2月7日からホルモン剤を服用するようになってから、2日に1回、3日に1回、5日に1回という風になっていきましたが、ホルモン剤が私に合わないからだとは思わないでいました。
それに12月ぐらいから少しですが、かすかに吐き気(気づかないぐらい)がしてきました。それもホルモン剤が合わないからだとは思っていませんでした。字を書くのが好きでないのに文章を作るなんて~と、手記を書くことになったためのストレスのせいかなと思っていました。
2月10日、近くのHクリニックを受診すると、先生がとても詳細に問診してくださり、手を尽くしてくださいましたが、なかなか心当たるものがありません。そして、今服用している薬も問題なさそうでした。そうすると、ホルモン剤が合わないのかも思いました。とりあえず、先生は夜中の痛みを取るために、胃液をおさえる薬を処方してくださいました。そして、その夜(2月24日)から痛みがなくなりました。
先生に来週(3月2日)に術後の再診に行き、CT検査があることを告げると、「その際、まだ痛みがあるようでしたら、その病院の先生の指示をいただいて、胃の検査をして下さい。私が担当の先生宛にお手紙を書きますので、持って行って下さい。」と言われました。
3月2日当日、Hクリニックの先生のお手紙とこれまでの経過報告を書いたものとを渡しました。担当医の先生が「ホルモン剤を変えてみましょう。少し弱めのものにして、1ヶ月様子を見てみましょう」と言われました。
診察が終わって待合スペースで座っていると、N看護士が走ってきて「Hクリニックの先生へのお返事はこちらから出しておきますので…」と言いに来てくださいました。お返事のお手紙もこちらから持参しないといけないようだと、それもまた大変だなと思っていました。親切ですね。
また、CTの検査の結果は異常ありませんとのことでしたが、中性脂肪の値が基準値に達していませんでしたので、引き続き頑張ります。頑張りますと言っても、どうすれば良いのでしょう。同じものをめちゃくちゃな順に食べている主人の数値は模範生なのに。医師である息子が、「中性脂肪は300ぐらいあっても良いよ」とか「数値が上がりやすい体質なのかなぁ」とか優しく言ってくれたけど、共感しないで、頑張るのだぁ。
今回胃腸炎になったことで、今のホルモン剤が私には合っていないことが分かりました。「怪我の功名」ですね。
神のなさることは、すべて時にかなって美しい。伝道者3:11a
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