常識にとらわれる大人
~素直に信じる大切さ~
先日テレビで不思議な映像を見ました。水槽の中に海水魚と淡水魚が共に泳いでいるのです。私たちの常識ではありえないことです。
海水魚も淡水魚もお互いに体内の塩分濃度を保つために、海水魚は塩分を排出する機能があり、淡水魚は塩分が出ていかないような機能を持っています。ですから、海水魚は淡水では体の塩分が足りなくなり、淡水魚は海水では塩分が過剰になりともに死んでしまいます。
ただ、サケやスズキは両方に適用していますが、それは淡水と海水の混ざる川口でしばらく調整してから違う環境に入っていきます。そうでないといきなり環境を変えたら適応できなくて死んでしまいます。
それなのに、テレビの中の水槽には両方が元気よく泳いでいるのです。「ど、どういう事?」テレビの説明によると、岡山理大の研究による魔法の水『好適環境水』の出現で、海水魚と淡水魚が同時に養殖可能になったそうです。
この魔法の水開発の発端は、岡山理大の一人の学生が海水産のプランクトンを淡水で育てられないか実験したら、当然不可能と思われた実験が成功したそうです。それで、その後何度か挑戦しましたが、後はうまくいきませんでした。良く良く調べたら最初の実験時には実験器具がよく洗われてなくて塩分が少し残っていて成功したことがわかりました。しかし、そのことによって研究を進めて『好適環境水』の誕生を見たのだそうです。私みたいな適当な人(失礼!)の実験が大発見を生んだのです。
さて、私たちの常識は簡単には覆らないものであって、淡水魚と海水魚が同じ水槽で泳いでいる映像を見せられるまでは、なかなか信じられません。
また、同じように地球を中心にすべての天体が動いているという天動説が広く常識になっていた時代には、地動説を唱えることは大変な勇気がいるだけでなく、迫害や牢獄行きも覚悟しなければいけませんでした。
しかし、1600年代に活躍したポーランドの天文学者コペルニクスは、天動説に問題があることを発見し、実際は太陽のまわりを地球を含めた惑星が回り、地球のまわりを月が回るという事を発見しました。しかし、彼は迫害を恐れてそれを彼の死後にそれを発表しました。
その後、イタリアの物理学者・ガリレオガリレイが自身で20倍の望遠鏡を作成し、天体観測をした結果、地動説の正しさ確信しそれを証明しました。さらに、ドイツの天文学者・ケプラーが、地動説の方が惑星の軌道をより統一的に説明できる点ですぐれていることを示しました。彼らは当時の常識に挑戦し異端視され迫害を受けましたが、真理を告白しました。
それで、今では地動説が常識となっています。私たちはそれを研究し、実際確認したわけではありませんが、そのまま信じています。
聖書を読んでいると、私たちの常識を超えた表現や事象が出てきます。3次元に住む私たちにとって、時間と空間を超えた4次元の霊的世界に関しては、この世の常識が通用しません。イエス様は、子供のように自分を低くするものでなければ受け入れられないと言っています。単純に信じて初めて見える世界があるのです。
あなたがたは、わたしが地上のことを話したとき、信じないくらいなら、天上のことを話したとて、どうして信じるでしょう。ヨハネ3:12
まことに、あなたがたに告げます。あなたがたも悔い改めて子どもたちのようにならない限り、決して天の御国には、入れません。マタイ18:3
知者はどこにいるのですか。学者はどこにいるのですか。この世の議論家はどこにいるのですか。神は、この世の知恵を愚かなものにされたではありませんか。事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵によるのです。それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救おうと定められたのです。Ⅰコリント1:20~21
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