キリスト教式の葬儀

公開済み 1月 30, 2022 by 管理人 in アドナイ・エレ

~初めてでも心配しないで~

近日お隣の町の葬儀場で、キリスト教式の葬儀を行いました。つい先日の夕方に教会員のOさんからお電話があり、「病院から『お義母様が亡くなられました』との連絡がありました。」とのことでした。

Oさんは悲しむ間もなく、葬儀場の手配をしなければなりませんでした。あくる朝、葬儀場から私の方に連絡が入り、前夜式・告別式の最終的な時間の打ち合わせをして、その日の午後3時から納棺式、午後5時から前夜式、あくる日の午前11時半から告別式の時間が決定されました。

お義母様は今月初めに体調を崩され、施設から病院に移されました。大阪からお姉様ご夫妻も心配されて駆け付けて来られたのですが、コロナ禍で面会もままならず、交渉の結果ようやく10分間だけ防護服着用での面会が許されたようで、お義母様も娘さんとの再開に気づかれた様子だったということで、お姉様ご夫妻も安心して帰って行かれました。

そして、その後はお義母様の容態が回復に向かわれているご様子だと伺っており、安心しておりましたので、突然の逝去の一報には非常に驚きました。

さっそく午後3時からのご自宅での納棺式に向かいました。納棺式はご遺体をお棺に納める時の式で、ごく内輪の親族で行います。ほぼ牧師が式を進めていきます。皆で讃美歌を歌い、聖書朗読があり、近親者が着物を着せて葬儀社の方の納棺を手伝います。

その後、近くの斎場に移動して午後5時からの前夜式に備えました。前夜式はご家族や近親者、友人、知人、教会員が集まって行います。キリスト教式の場合は祭壇の中央に十字架を設置して、遺影は祭壇の横の方に飾るようにいたします。

キリスト教の葬儀では御香典ではなく、お花料と書いた弔辞袋を使います。近くの教会で購入することができると思いますが、ない場合は封筒にお花料と書いた物でも問題ありません。服装は特に華美な物でなければ、特に決まりはありません。

式は牧師が進めていきますので、その指示に従って賛美し、説教を聞いて下されば、特に心配することはありません。賛美を歌えない時は聞いていて頂けば結構です。

地方での前夜式はお通夜も兼ねるので、遅くなることもあると思われますが、あくる日の告別式のためにも、あまり遅くならないようにすることが大切です。ただし、今回はコロナ禍という事もあって、残って食事をいただくことはできなかったので、それぞれお弁当をいただいて帰られました。

あくる日は前日の斎場で11時半から告別式が行われました。告別式も前夜式同様、牧師が式を進めていきますので、賛美したりメッセージを聞いたりします。近親者から思い出を語っていただくことがありますが、語る人は祭壇ではなく、参列者の方を向いて話します。キリスト教式の場合、気を付けていただきたいのは、遺体や遺影に向かって話しかけたり、祈ったりしません。これは献花の時も同様です。

キリスト教式では焼香はしないで献花をいたします。初めてキリスト教式の葬儀に参加なさる方も、勝手が分からないと心配なさる方がおられると思いますが、アナウンスに従って行動して下さったら特に難しいことはありません。

その後、近親者等が火葬場に移動して、火葬前式を行いました。火葬前はそんなに時間が取れないので、短く賛美し、聖書を読んでお祈りして、火葬していただきます。

キリスト教式の葬儀は皆で賛美歌を歌って送り出すので、暗くなく明るい雰囲気の中で行われます。それで、出席者には喜んでいただいています。

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。ヨハネ3:16

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