～より良い快適な生活をするため?～

去る２月２０日、冬季北京オリンピックが１７日間の熱闘を終えて閉幕しました。日本は金３、銀６、銅９の計１８個の過去最高のメダルを獲得することができました。中でもスピードスケートの高木美帆選手は金１、銀３のメダルを獲得し、大車輪の活躍をされました。

メダルを獲得された選手に限らず、出場された選手はみなそれぞれの国のトップ選手で、それぞれの国で代表となるべく高い目標を立て、それに向かって最大限の努力を重ねた結果出場権を得られて、オリンピックに参加された素晴らしいトップアスリートたちです。

またオリンピックの本番でもメダルを獲得する目標達成のために一生懸命プレイされました。結果としてメダルを獲得された選手も、残念ながらそれを逃した選手も、各選手たちが精一杯のパフォーマンスを発揮して、共に果敢に挑戦される姿を見せてくれて、世界中に感動を与えてくれました。本当にありがとうございました。

さて、スポーツに限らず、人生において様々な到達目標を立てて、それに向けての最大限の努力を重ねることはとても大切なことだと思います。

今週、鹿児島では公立高校の入試が行われます。それぞれが目標を立てて、日々の努力を重ねてきた中学３年生の生徒たちが全力を傾注して挑戦します。しかし、目標を達成し合格できたとしても、高校に入って終わりではありません。それは一つの目標を達成できたにすぎません。

その中で、多くの人は行きたい大学に向けて、新たな目標を立てて高校生活３年間の努力が始まります。若い人は常に目標を立てて、それに向かっての挑戦の連続です。

しかし、大切なことはその逆で、まずなりたい職業があって、その目標達成のための計画を立て、その実現のために大学を決められ、そこに行くためにどの高校に行くべきかを決定するという常に最終目標を見据えた努力をすることではないかと思います。

とはいうものの、人生は就職して終わるわけでもありません。人生そこから先が長いのです。しかし、残念ながら、その後はただ日々の仕事に追いかけられて、遠大な目標をもって挑戦することがウヤムヤになってしまいがちです。

私も大学を出て、一般企業に就職をしてからは月々のノルマ、目先の小さな目標達成のために、ただただ奔走していたように思います。

人生は死ぬまで続きます。大切なことは「人は何のために生きるのか？」その目標がはっきりして、はじめて正しい生き方の方向性が定められ、そのために日々の活動が規定されていくものだと思います。ただ、より良い快適な生活をするだけのために全ての勢力を捧げるのでは、虚しい人生になってしまうのではないかと思います。

私は途中で会社を辞めて牧師になりました。創造主なる神様を知ることなしに、人生の正しい目標を立てられないと思ったからです。

結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。伝道者の書１２：１３～１４

競技場で走る人たちは、みな走っても、賞を受けるのはただひとりだ、ということを知っているでしょう。ですから、あなたがたも、賞を受けられるように走りなさい。また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。ですから、私は決勝点がどこかわからないような走り方はしていません。空を打つような拳闘もしてはいません。私は自分のからだを打ちたたいて従わせます。それは、私がほかの人に宣べ伝えておきながら、自分自身が失格者になるようなことのないためです。Ⅰコリント９：２４～２７