真の宗教
~ 人々に平安と喜びを与える宗教~
父なる神の御前できよく汚れのない宗教は、孤児や、やもめたちが困っているときに世話をし、この世から自分をきよく守ることです。ヤコブ1:27
神様は教会に対して孤児や、やもめたちのような社会的弱者たちを助けるように命じています。当時は年金制度や、やもめたちの働き口も限られていたので、身寄りのない、やもめたちは教会で面倒を見ていました。また、マザーテレサの活動のように、路上生活者や極貧生活を強いられている人々を助ける働きも、教会や信者の働きとして行われてきました。
また、熱心なクリスチャンのジョージ・ミウラーはイギリスで神様だけに頼り、信仰によって2000名以上の孤児を救済しました。日本においては、孤児事業のパイオニアとなったクリスチャンの石井十次の岡山孤児院のモデルとなり、彼の思想に決定的な影響を与えました。
さて、私たちの教会は地方の小さな教会ですが、今年も世界食料デー(10月16日)に向けて、世界の飢餓をなくすために、開発途上国等の貧困者の生活支援のためと、今年はウクライナ難民の支援のためにと募金活動を行っています。
さて、先日(9/18)は教会で、敬老感謝礼拝を行いました。例年ならば知り合いの高齢者の方々をお招きして、ともに礼拝をし、礼拝後ささやかなお食事会を行って、高齢者への感謝を表すのですが、作今のコロナ禍で今年もなくなく計画を断念致しました。来年からはまた毎年実施して、高齢者に対する感謝の意を表したいと思っています。
あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは【主】である。レビ19:32
老人たちは長年、社会に貢献し、年を経てこられました。年を取ると、どうしても物覚えが悪くなったり、動作がのろくなったりしてしまいます。これは仕方がないことです。それを生産性がないとか、邪魔になるとか言って邪険に扱わないようにしましょう。やがてはあなたが通る道だと思って優しく接しましょう。
聖書では、高齢者に接するときは、あなたを育てて下さったあなたの父や母に対するように接しなさいと教えます。
年寄りをしかってはいけません。むしろ、父親に対するように勧めなさい。若い人たちには兄弟に対するように、年とった婦人たちには母親に対するように、若い女たちには真に混じりけのない心で姉妹に対するように勧めなさい。Ⅰテモテ5:1~2
子供が1人前に育つまでには、どこの親も並々ならぬ苦労をして、愛情を注いで育てて参ります。その恩に報いる思いでご両親に、また周りの高齢者に接しましょう。
もし、宗教が金儲けに走っていたり、人の不幸を顧みなかったり、育ててくれたご両親に対する恩を忘れて無碍に扱ったりと敬愛の精神がなくなったら、真の宗教とは言えません。本当の宗教は人々に平安と喜びを与え、人々に愛をもって接するものでなければなりません。
すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。マタイ11:28
それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。マタイ7:12
日本には「自分がされて嫌なことを、他の人にしないように」という良い教えがありますが、聖書はさらに積極的に、「相手の人の立場に立って、自分がして欲しいことを、他の人にも積極的にしなさい。」と教えています。
高齢者や社会的に弱い立場にある人々に限らず、常に相手の立場にたって、自分だったらどうしてほしいかを考えて行動しましょう。それが人々を幸せにする真の宗教だと思います。
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