～私たちってお金持ち？～

10年間余り乗った車を廃車にして、新しい車（中古車）に乗り換えました。すると、10年間でこんなに便利になったのかと思う機能がたくさん付いていました。世の中の進歩の早さに驚きです。そして、今度の車は、スマホへの電話が入るとハンドルにあるボタンをプッと押すと、ハンドルを持ったまま、運転を続けながらお話ができます。スマホはバッグに入ったままでも大丈夫なのです。すごい時代になったなあ～と感心します。

今から３～４０年前、知り合いの高級車に乗せて頂いた時、彼の車には車専用の携帯電話がセットしてあって、それで電話するのを見せてくれました。その電話はティッシュの箱よりまだ大きい黒い物体で、彼はそれを持って話しておられました。その当時、車の中から電話ができるなんて知らなかったので、便利なものがあるんだなあ～とびっくりしたのを覚えています。

私の小さい頃、父の仕事の関係で鹿児島県の離島に住んでいました。そのせいもあって、そのころは電話自体を見ることはほとんどありませんでした。私の記憶では、お店屋さんの奥で見た覚えがあるぐらいです。恐らく商品を注文するのに必要だったのでしょう。

私が小学５年生の時（昭和３３年頃）に父の会社の社宅に引っ越しました。すると、そこには電話が設置してありました。当時、島ではまだ一般家庭の電話なんてとっても珍しい時代だったように思います。それで、両親にしてもほとんどそれを使うことはないようでした。ただ、時々社宅のお隣のお友達から、「遊ぼう」と電話が掛かる程度でした。

しかし、父の家には父が小さい大正時代から電話があったと話していました。それは父の父が町長をしていたので、連絡用に設置してあったようです。ただ、電話自体あまりない時代だったので、電話のベルが鳴ると子供たちは一目散に外に飛び出して、電話に出ることを怖がっていたという事でした。

さて、私自身はいまだに携帯電話を使うことはほとんどありません。外に出た時に家との連絡用に持っているだけなので、いつも自宅の玄関に置いていて外出時にそれを持って出ます。ですから、私への連絡は携帯ではなかなか取れないと知り合いの人は知っていて、連絡は主に家の固定電話にきます。

私が、ガラケー携帯からスマホに変えたのも、ガラケーが使えなくなるからと、メーカーから無料で送られてきたものをそのまま使っているだけです。時々、外出時にスマホを持つのを忘れて出てしまうのですが、車に乗ると「携帯が繋がりません。携帯を忘れていませんか。」と音声でお知らせがあるので、助かります。

スマホには写真をはじめ、様々な機能があるようですが、ほぼ使いこなせていません。撮った写真をパソコンで見られるように息子がしてくれたのですが、まだ数回しか撮っていません。メールも文字が小さすぎてなかなか思うように打てないので、あまり使うこともありません。ただ、買い物時にポイントが着いたり、割引価格になったりするので、持って歩かざるを得ません。

連絡のために飛脚を走らせていた時代から、電話で離れた人と話ができるようになり、電話も壁かけ電話から黒やピンクの置き電話になり、それがガラケーに変わり、スマホに変わりと時代と共に連絡手段がどんどん変わって便利になってきました。

むかしのお殿様に比べても、私たちの方がはるかに贅沢で便利な生活をしているなぁ～と思います。それなのに、あれが欲しい、これも欲しい、もっとお金があったら良いのにと、もっともっとと、どん欲になることに注意しないといけないと思います。

金銭を愛する者は金銭に満足しない。富を愛する者は収益に満足しない。これもまた、むなしい。伝道者５：１０