雪の中での登校
~雪にはしゃぐ子供たち~
先日、鹿児島では珍しく雪が降り、うっすら積もりました。子供たちはみな笑顔で登校してきます。そして、申し合わせたように、それぞれが手に手に小さな雪玉を持って歩いてくるのです。その中でも6年生のY君は大きな雪玉を両手で抱えて歩いてきました。
子たちは橋の欄干の上に積もった雪や、ブロック塀の上に積もった雪を素手で集めながら歩いていきます。
子供たちの中に、小さな雪玉を私に向かって投げて雪合戦を仕掛けてくる1年生の子もいますが、「遊んでないで早く行きなさい。」というと素直に、また雪玉を作りながら学校に向かって歩いて行きます。
女の子の中には集めた雪玉を「はい」と言って私に渡してきたりしますが、「いらないからそこらに置いときなさい。」と言って、子供たちの登校見守りを続けます。
寒い中で子供たちは、わざわざ手袋を外して雪を集めています。手を赤くしながらも直接、雪に触りたいのだろうと思います。
2年生の女の子は寒いからとお母さんがわざわざ手袋をさせて家から送り出してくれたのに、雪に直接触れたいので、その手袋を私に渡してランドセルに入れて頂戴と頼んできます。ランドセルを背負ったままでは中に入れないので頼んできたのですが、私も厚い手袋をしていて、なかなかランドセルのふたを開けられなかったので、結局はランドセルを下ろして自分で入れていました。
5年生の女の子は、わざわざ歩道から外れて歩きます。誰も踏んでないうっすらと積もった雪のところに自分の足跡を残したいとのことでした。
中学生の男の子は傘を反対にして降る雪を傘で集めながらニコニコ笑って歩いて学校に向かいます。
4年生のS君が何時もより早く来ました。「どうしたの?」と聞くと、「今からここで雪遊びするぞ」と勇んで雪を集め始めました。
その時、校長先生が通学路に危険個所がないか見回りに来られ、そしてS君に「何してるの?早くいくよ。」と声をかけました。彼も渋々校長先生と二人並んで歩き始めました。夢破れて校長先生の横をトボトボ歩く彼の後姿を見て、クスッと笑いました。
しばらくすると、突然雪が激しく振り出しました。中学生の男の子が雪をかぶりながら駆け足で来ます。私は傘の下にフード付きのジャンパーを着ていたので、彼を呼び止めて「傘を貸してあげるからこれを差していきなさい。」と渡しました。彼は、一度は「ありがとうございます。」と言って、それを受け取ったのですが、橋の向こうに彼の小学生の弟が雪の中で歩いてくるのが見えたので、彼は「私は良いですから、この傘弟に貸してあげてください。」と言って、また走っていきました。
雪をかぶりながら歩いて来た弟に、彼のお兄さんとのやり取りを話して、「良いお兄さんだね。」と言って、その傘を貸してあげました。彼は喜んで借りていきました。
それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。マタイ7:12
思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。・・・善を行うのに飽いてはいけません。失望せずにいれば、時期が来て、刈り取ることになります。ですから、私たちは、機会のあるたびに、すべての人に対して、特に信仰の家族の人たちに善を行いましょう。ガラテヤ6:7,9~10
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