受験生に一言
~受験で全力の150%出す方法~
寒さもだんだん厳しくなって来て、いよいよ本格的な冬の到来を感じさせる気候になってきました。中学3年生、高校3年生にとっては、3年間の頑張りが試される受験を迎えます。みなベストを尽くして、悔いを残さないようにしていただきたいと思います。
朝、街頭に立っていると、今年も受験生が登校していきます。つい先日中学校、高校に入学したばかりのように思われるのに、もう3年が経とうとしているんだと、時の流れの速さに驚かされます。
受験生と朝の挨拶をするとき、よく「どう、勉強は順調?」とお節介にも声をかけます。たいていは「あんまり」「全然駄目」とかの否定的な返事が返ってきます。気持ちは良く分かります。試験を間近にして、思うように勉強がはかどらずにあせりを感じるのは致し方ないことだと思います。
私も歴代最も受験生が多かったベビーブームの育ちなので、受験戦争の厳しさは身に染みて感じたほうです。わたしの時代は4当5落と盛んに言われて、発破をかけられました。つまり、睡眠時間を4時間にして頑張ったら合格できるが、5時間も睡眠時間をとる人は合格できないという時代だったのです。
しかし、受験生の皆さんは決して真似をしないで戴きたいと思います。睡眠時間をたっぷりとることが非常に重要であることが近年わかってきました。あまり根を詰めて勉強をしすぎると、かえって覚えが悪くなり、効率が悪くなるということです。
受験生の皆さんはしっかり睡眠をとって、体調管理をしっかりすることがいま最も大切なことなのです。無理をして体調を崩して試験で普段の実力が発揮できなかったら、元も子もありません。
また、今の時期はやらないといけないことがやたら目につき、不安な気持ちになることも多いことと思います。しかし、あなただけでなく、だれでも不安なのです。心配する必要はありません。大切なことは不安を持ったまま、受験に臨まないことです。
英国の心理学者ハートフィールド氏は次のような研究成果を発表しています。「駄目だ」「できない」「無理だ」と思っている人は、持っている実力の30%しか発揮できないが、「できる」「大丈夫」「やれる」と思っている人は実力の150%もの力を発揮できる。
そうは言っても、どうしても不安はぬぐえず、なかなかそのように思えないという人もおられるものと思います。それもある意味仕方のないことです。そのような人は自分の心ではそのように思えなくても、まず口に出して告白することです。
「私はできる」「きっとやれる」「うまくいく」と思い出すたびに口に出すのです。そうすると、不思議に心が落ち着き、勇気が湧いてきます。
次のようなことが証明されました。私たちの脳の中に大脳皮質というものがあって、その中心に言語中枢があり、その言語中枢が私たちの心や体に対して支配力を持っているというのです。
つまり、「できない」「無理だ」という人は心も体もその指令受けて、能力を発揮できなくなりますが、「できる」「大丈夫」と告白する人は、最初はなかなかそう思えなくても、やがてそれが自分の思いとなり、自信を持って臨めるようになるというのです。
受験生の皆さんが、自信をもって間近に迫った入試に臨むことができますようにお祈りします。
人の心は病苦をも忍ぶ。しかし、ひしがれた心にだれが耐えるだろうか。・・・人はその口の結ぶ実によって腹を満たし、そのくちびるによる収穫に満たされる。死と生は舌に支配される。どちらかを愛して、人はその実を食べる。箴言18:14,20~21
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