友、遠方より来る

公開済み 7月 15, 2013 by 管理人 in アドナイ・エレ

~「中央駅のスターバックスでまっとうけん。」~

先日、突然大学時代の友人から博多弁で「今、鹿児島に来とうとやけど、会えんかいな。」と言う電話がありました。

大学卒業以来一度も会っていない友人で、思いもしないことでびっくりしました。最初、妻が電話に出ると、「私はⅮだけど」と、妻はすぐ思い出して「あ~、大学生の分際で車を乗り回していた、あの生意気なⅮさんね。」とジョークを言うと「そうそう、あの生意気なⅮだけど。」との返事が返ってきました。

彼は、卒業してすぐにアメリカに渡って向こうで生活していると聞いていたので、私が「今どこからね。」と言うと「いま日本に用事で帰って来とって、鹿児島空港の近くの知り合いの家におるとよ。」とのこと。彼がその家の人に、「学生時代の友人が姶良で牧師をしとると聞いとうとやけど。」と言うと、そこの人が姶良の教会に電話してくれたそうですが、「今牧師は、病気してる。」と言われたというのです。しかし、「あいつは病気するような奴じゃないから、それは違うかも。」と言うと、さらにスマートフォンでいろいろ調べてくれて、やっと私たちの居場所が分かったとのことでした。

当日は指宿の病院に入院している教会員のお見舞いに行くことになっていて、その出発前だったので、そのことを告げると、「残念やな~。久しぶりに会いたかったとに。」とがっかりした様子。「いやいや、それは午前中で終わると思うので、昼からで良かったら会えると思うけど。」と言うと、「昼からでも大丈夫。それでは、12時に中央駅のスターバックスでまっとうけん(待ってるから)。一緒にラーメン食べに行こ」とのことだった。

私たちは指宿でのお見舞いが終わると、すぐとんぼ返りして、鹿児島中央駅に向かいました。しかし、残念ながら中央駅・アミュプラザにはほとんど行ったことがありませんし、ましてスターバックスがどこにあるのか皆目見当が付きません。

中央駅について、分からなかったら彼の携帯に連絡して聞こうかなと思いながらも、鹿児島在住の私がアメリカ住まいの彼に聞くのは何か癪だなと思いつつ、駐車場に車を止めて駅に入って行くと、すぐにスターバックスの看板を見つけました。ガラス越しに中を覗くと年相応に年は取ったけど、まだ逞しさも残っている彼の横顔が見えました。

彼もすぐ私たちに気付いた様子で、立ってこちらに向かって来ます。私たちも中に入って行くと、いきなり彼がハグしてきました。「あ~、ここらが彼のアメリカ生活が長いあかしだな。」と思いました。

彼によると、アメリカではある程度の年代になると、今まで生活してきたことへの感謝の気持ちを表すために、金持ちは寄付をし、そうでない人は社会奉仕のボランティアをして、社会貢献をするんだとのことでした。

それで彼は8年前に野球の審判の免許を取り、少年野球のアンパイヤから始めて、今は大学野球のアンパイヤをしているということでした。それで、今回はハワイ大学と九州六大学の親善試合のアンパイヤとして招待されてきたんだと言っていました。

近頃はアメリカのキリスト教国らしからぬ様々な報道に少しがっかりしていたところだったので、そのようなキリスト教精神がまだ残っていることを嬉しく思いました。

米国ではある年代になると、ボランティアを通して、今まで生活してこられたことへの恵みを社会へ還元しようとしているのを知って、我が国でも定年を迎えた多くの団塊世代が、何らかの社会貢献を考え始めるとさらに住みよい社会になるだろうと思いました。

それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です。マタイ712

あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行ないを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。マタイ51416

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