～善悪の真の基準～

「ぼ・ぼ・ぼくらは少年探偵団」、「剣をとっては日本一の、ゆ～めは大きな少年剣士；赤胴鈴之助だ～。」「白いマフラーなびかせて～、月光仮面のおじさんは…。」今から６０年前子供たちの間で絶大な人気のあった映画・漫画等です。私たちは彼らが悪をやっつける姿を見て興奮し喜んで観ていました。そこは、勧善懲悪の世界で、善人と悪人がはっきりしていました。

さて、私が小学４・５年生のころ国会の仕組みを教わり、そこに自由民主党、社会党、共産党などの政党があり、みんなで議論を戦わせながら日本のために頑張っていますと聞きました。そこで私はなぜみんなで議論を戦わせる必要があるのだろう。みんなが正しい方を選んだらいいのにと思いました。

しかし、人間の善悪は十人十色皆がそれぞれ自分の善悪の基準を持っていることがわかりました。その原因は私がクリスチャンになってから分かったのですが、人には最初一つの基準、創造主なる神様が定める唯一の善悪の基準のみがあったのに、アダムが神に反逆して善悪を知る知識の木の実を取って食べたときから、人は神を無視してそれぞれが自分の善悪の基準で生きるようになりました。これがすべての混乱、争いの原因になって人間が人間を苦しめる結果となってしまいました。

神である主は、人に命じて仰せられた。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるその時、あなたは必ず死ぬ。」創世記２：１６～１７

そこで女が見ると、その木は、まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするというその木はいかにも好ましかった。それで女はその実を取って食べ、いっしょにいた夫にも与えたので、夫も食べた。創世記３：６

先ごろアメリカのトランプ大統領がサウジアラビヤでイスラム教諸国の代表者と会い、イスラム国・ＩＳとの闘いはイスラム教宗派の戦いや、宗教・国家間の戦いではなく、善と悪の戦いですと宣言しました。

つまりテロを起こし、たくさんの一般市民を殺害する悪人集団ＩＳとの戦いです。みんなで力を合わせて撲滅のために頑張りましょうということだったと思います。これがテロにおびえる私たちの善です。

しかし、ＩＳの人々にとっては、イスラム教を信じない人は死に値し、それを撲滅するために戦うことは善だと信じているのです。そのように、自爆テロで自分を犠牲にするというのが善だと信じていないと命を捨てることなどはできません。偏った教育・洗脳等にも問題があると思いますが、彼らの善悪の基準がそこにあるのです。

また、先日アメリカのトランプ大統領が、地球温暖化対策のパリ協定からの離脱を表明しました。彼にとっては地球温暖化より、自国の雇用を守ることが善なのです。

これらは皆真理がわからないから、自分の善悪で判断し結果的に問題や紛争を起こしてしまうことになるのです。皆が一つの基準に立てばあらゆる紛争や困難は解決します。しかし、これは並大抵のことではありません。

まず創造主なる神を知り、真理がどこにあるのか求めて頂きたいと思います。聖書は単なる宗教書ではなく、真理の書です。読めば目が開かれると思います。読まれることを心からお勧めします。

また、幼いころから聖書に親しんで来たことを知っているからです。聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです。 聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。Ⅱテモテ３：１５～１６