すべてに最善を!

公開済み 7月 1, 2018 by 管理人 in アドナイ・エレ

~なぜベストを尽くさなかったのかね~

小学生の学校帰りに男の子も女の子も、ピンポーン「おトイレ貸してください。」とほぼ毎日交代で寄ってきます。多いときは6~7人交代でトイレに入って帰ります。

普段はトイレが終わると「ありがとうございました~。」と言ってすぐ帰っていくのですが、先日の彼はトイレを出てから、何か話したそうで、すぐ帰ろうとしません。すると、彼が「教会のおじちゃん、昨日社会のテストがあったんだ。何点だったと思う?」と聞いてきました。そこで、きっと良い点が取れたので嬉しくて私に聞いたのだろうと思って、私が「80点ぐらい?」と言ってみました。すると、彼はニコニコ笑いながら「100点だったんだよ。」と答えました。

彼が、「実は社会が嫌いで、これまであまり点数は良くなかったんだけど、お母さんが学習雑誌Pを勧めてくれたので、それをやってテストを受けたら、100点取れたんだ。」と、とっても嬉しそうに話してくれました。

私が「社会を好きになった?」と聞くと、「うん、好きになった。」と答えました。私が「勉強は好きになることが大切なんだよ。好きだと思ったら頭が開いて、どんどん中に入ってくるんだ。しかし、嫌いだと思ったら頭が閉じて覚えようとしてもなかなか頭に入らないんだよ。社会が好きになってよかったね。」と話しました。彼は安心して帰って行きました。

私は3男が小学生の時、勉強に興味を持たせようとして、彼にドラえもんの漢字辞典・ドラえもんの四字熟語辞典・ドラえもんのことわざ辞典等を買ってきて、彼が漫画を見ながら勉強できるように勧めたことがありました。

また、今の時期は中学校、高校でも期末テストが行われています。中学校では3科目ずつ3日間試験が続きます。朝、通る子供たちに「試験頑張ってね。」というと、「ありがとうございます。」と言って学校に急ぎます。そして、試験あとで「試験どうだった?」と聞いたりします。すると、「あんまり~」という人や、「できたよ。」という人もいます。

私が中学生の頃のテストのことを振り返ると、毎回初日のテストが終わった時点で「よし、明日から頑張ろう」ではなくて、「よし、次回は頑張ろう。」と、あまり努力してこなかった自分を見て、この試験が終わったら新しい気持ちで日々真面目に勉強に取り組もうと、すぐ直後の試験を諦めていました。

アメリカ大統領で、敬虔なクリスチャンとして有名なジミー・カーター氏の本に「なぜ、ベストを尽くさなかったのか」というのがあります。この言葉は彼自身が原子力潜水艦計画に志願した時、リッコーバー大将が面接官で、彼は自信のある時事問題、航海術、海上戦術、電子工学等を選んで面接に臨みましたが、大将は難しい質問を続けざまに浴びせてきて、彼は得意なつもりでいたけど実は何にも知らなかったということを思い知らされました。

それから、大将は「君の兵学校での成績は、何番だったのかね。」と聞いてきました、彼は良い成績だったので起死回生とばかりに誇らしげに「〇〇番でした。」と答えた。彼はお褒めの言葉をいただけると思っていたら、大将から「君はベストを尽くしたのかね」と聞かれました。彼は考えて「いつもベストを尽くしたというわけではありません。」と答えたら、大将は立ち上がって最後の質問、「なぜベストを尽くさなかったのかね?」と言って、部屋を出て行かれました。それから、彼はこの言葉を胸に、勉強に、仕事に、信仰に、全てにベストを尽くすことを心がけて生きてきたということです。

イエス様は、私達の罪を精算するために、私達の身代わりとなって十字架に架かって下さり、私達に真の愛を示して下さいました。そして、私があなた方を愛したように互いに最善を尽くして愛し合うように命じられました。

あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。もし互いの間に愛があるなら、それによってあなたがたが私の弟子であることを、すべての人が認めるのです。ヨハネ13:34~35

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