Kさんありがとう

公開済み 11月 7, 2021 by 管理人 in アドナイ・エレ

~優しい心が素晴らしい~

朝、子供たちの登校の見守りをしていると、道路に捨てられたゴミを拾って歩く母子二人をよく見かけます。お二人は朝早くから道路のゴミを拾ってくれています。集めたごみ袋を見ると、ほとんどタバコの吸い殻や紙切れ等で人が捨てていったものです。

今日はKさんが一人で拾って回っていました。ゴミを拾ってくれている彼女の所に行って「Kさん、いつもありがとうね。寒くない?」と声をかけると、「寒いです。」との返事。どうやら、まだ辺りが薄暗い気温が上がる前からゴミ拾いしてくれているようです。

Kさんは今中学生です。彼女が小学生の時は、ここを通って小学校へ通学していたので、よく会って声掛けしていたのですが、中学生になってここ通ることがなくなったので、会う機会がほとんどなくなってしまいました。しかし、時々朝学校に出かける前に、こちらの道路のゴミ拾いをしに来てくれるので、懐かしさと感謝で声を掛けています。

彼女がどれだけ拾って回っても、一方捨てる人が後を絶たずに、いつもごみ袋がいっぱいになっています。大人が捨てて子供が拾うゴミ。恥ずかしい限りです。もっと、子供のお手本になるような社会規律を守れる大人になってもらいたいと思います。

さて、先日は小学校に本読みのボランティアに行ってきました。今回は3年生のクラスでした。読んだのは、マックス・ルケード著の「そのままの君が好き」という題の本です。

ある村に親のいない5人の兄弟が住んでいて、それを知った王様がその子供たちを養子として迎えたいと思って会いにくる話です。5人の子供たちが王様の養子になることを聞いた村人は、お城のことをほとんど知らないのに、子供たちにいろいろアドバイスを始めます。

「お城ってところは、素晴らしい才能のある人だけが住めるところだから、良いところを見せなければいけないよ。」

それを聞いた子供たちは、それを真に受けてそれぞれの才能を磨き始めます。上のお兄ちゃんは、手が器用なのでニレの木でスズメや馬などを上手に作り、王様に差し上げることにしました。上のお姉さんは、絵をかくのが得意なので、お城に飾る美しい絵をかくことにしました。下のお姉さんは音楽で王様を喜ばせようと、歌やマンドリンの練習を始めました。下のお兄さんは頭が良かったので、夜遅くまでいろいろな本を読んで、頭の良さで王様を驚かせようと頑張りました。

ところが、末の女の子は特に何にも才能はありませんでした。お兄さん、お姉さんたちにいろいろ教えてもらおうとしても、みな王様に認めてもらう自分の才能を磨くことで一生懸命で、忙しくて相手にしてくれませんでした。

ある日、王様が分からないように商人の格好をして村に着ました。末の女の子は特別な才能はなかったけど、気立てが良かったので旅人として来られた商人の王様に優しく接してあげました。王様はほかの子供たちの所に行ってみたけど、みな忙しくて相手にしてくれませんでした。ただ、心の優しい末の子だけが優しく受け入れてくれたのです。そこで、この子が王様の子になりました。

確かに才能があることは素晴らしいことです。しかし、さらに素晴らしいことは愛による心の優しさなのだという事を教えてくれる話です。

Kさんの中に、この末の女の子の優しさを見る思いがしました。

また、たとい私が預言の賜物を持っており、またあらゆる奥義とあらゆる知識とに通じ、また、山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、愛がないなら、何の値うちもありません。また、たとい私が持っている物の全部を貧しい人たちに分け与え、また私のからだを焼かれるために渡しても、愛がなければ、何の役にも立ちません。愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。 Ⅰコリント13:2~4

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