まだまだ呆けてられないぞ
~ ○○ちゃん通った? ~
教会をこの町に建ててから、もう27年以上も教会前の交差点で緑のおじさんを続けています。きっかけは四つ角にできたこの教会に、小学校からPTAの保護者が月に2度ほど交差点で子供たちの登校の見守りをしますので、横断旗を置かせてくださいとお願いされたことでした。
旗を見ているうちに、月に2度だけだったら勿体ないなと思い始め、また我が家の末の子が小学校に上がったこともあって、預かった旗をもってボランティアで交差点に立って子供たちの登校の見守りをやってみることにしました。
最初は子供の知り合いの子や、教会に来た子などが通る時、ハイタッチをしていたのですが、他の子たちも羨ましそうに見ていたので、他の子たちが通る時も手を出してみました。すると、みんなニコニコ笑ってハイタッチをして通り始めたのです。
途中から、この町が鹿児島市に合併したので、単なるボランティアではなく児童通学保護員との身分をいただき、制服・制帽が支給され、保険にも入らせて頂けるようになり、安心して続けられるようになりました。
さて、教会前の交差点は3方向から子供たちが集まってくるので、子供たちの待ち合わせの場所になっていて、待ってる間に学校で起きたことや家庭で起きたことなどを話してくれるようになりました。子供の話を聞きながら見守りをするので結構忙しいです。
ここは、80人ぐらいの子供たちが通ります。皆の名前を呼んで「おはよう」と言いながら、これまではハイタッチをしていましたが、今はコロナ禍なので気を使ってグータッチかエアータッチをするように変えています。
今は子供たちが皆帽子をかぶった上にマスクをして通るので、目だけで見分けないといけなくなり、今年の新入生や転校生は特に名前を覚えるのに苦労しました。しかし、夏休みに入るころまでには何とか皆を覚えることができました。
子供たちとの会話で一番多いのが「○○ちゃん通った?」との質問です。「うん。通ったよ。」というと、「何分前?」と聞かれるので「そうだね。5分ぐらい前かな。」と答えると「今、どこらへん?走ったら間に合う?」、「うん。今からだったらギリギリかな。」とか、やり取りします。
だから、みなの名前や子供たち間の呼び名とかを知っていないと会話できません。そして、誰と誰がお友達だとか、このグループは誰と誰とか覚えて質問に答えないといけません。この頃は、聞かれる前に「○○ちゃんと○○ちゃんは通った。○○ちゃんと○○ちゃんはまだ来てない。」とか、先に言ってあげるようにしています。6~7人のグループの時は結構忙しいです。
質問で一番厄介なのが、「〇年生であと誰が通っていない?」と聞かれることです。それに対して「え~っと、誰と誰と誰と答え始めます。」これは結構大変です。面倒くさくなって「もう、みんな行ったよ。」と適当に返事すると、いつも遅く来る子の名を言って「○○君も行ったの?」と聞かれるので「いや、まだ行っていない。」と言うと「みんなじゃないじゃん。」と怒られます。緑のおじさんをやってる内はなかなか呆けてはいられないなとつくづく思います。
毎朝、子供たちに会い短い会話することで、私自身が活力を貰って元気でいられるような気がします。今月で73歳を迎えますが、主の助けをいただきながら、ますます元気でこの活動を続けたいと思っています。
あなたは知らないのか。聞いていないのか。【主】は永遠の神、地の果てまで創造された方。疲れることなく、たゆむことなく、その英知は測り知れない。疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。しかし、【主】を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。イザヤ40:28~31
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