軽い気持ちでの悪ふざけ
~ 真面目に誠実に生きましょう ~
先日、韓国での悲惨な事故のニュースが飛び込んできました。報道によると、韓国ソウル市で10月30日にハロウィーンを楽しむために、約10万人もの若者達がソウル繁華街の梨泰院に集まっていたそうです。
その内、幅3m余りで長さ40mほどの細い路地に閉じ込められた人々が異常な過密状態となり危険な状態になった時に「押せ、押せ」と大きな声で叫び悪ふざけをした人々がいたようで、押されて倒れこんだ人の上に次々と倒れこみ息ができなくなって亡くなられた人や、立ったまま八方から押されて動きが取れなくて圧死した人など合計156人が死亡し、さらに150人以上の方々が病院に運ばれたということでした。
亡くなられた人の多く(約100人)は若い女性だということでした。そして、この事故に巻き込まれて亡くなられた方の中には日本人も二人おられて、10代と20代の若い女性の留学生ということでした。
非常に残念で悲しい事故ですが、このような事故は日本でも起こりうると専門家の方が話しておられました。日本でもハロウィーンになると、多くの若者たちが仮装して東京の渋谷に集まります。以前は若者たちが数名、軽自動車をひっくり返して、その上に飛び乗って騒いだり、電車の網棚に乗って横になったりと問題行動を起こしていました。
今年、日本では韓国の事故を受けて警備を厳重にしていたので、町中に沢山のごみが散乱していましたが、大きな事故が起きなくて無事終わることができたということで安心致しました。
ハロウィーンは他のイベントと違って、主催者がおらず、若者たちが大勢1か所に集まるのと異常行動する人がいるので、常に危険は伴います。一方、主催者がいるイベントでは危ない時は中止したり、管理を厳しくしたりと責任を持って対応しますので、比較的安心して参加することができると思います。
また、同じ10月30日にインドでも悲惨な事故が起きました。インド西部グジャラート州モルビでつり橋の崩落事故が起き、134人が亡くなりました。そして、犠牲者の内35人は14歳以下の子供たちだったそうです。
崩落したつり橋は長さ230mで、19世紀のイギリス統治時代に建設され、ここ半年間閉鎖され補修工事が行われていて、先週修復が完成し公開されたばかりだったそうです。
事故当時はヒンドゥー教の祭りのディワリを祝う観光客約400人が橋の通行チケットを買って、その内の150人以上が橋の上にいたそうです。ちなみに、改修以前は橋の上は20人までとの制限があったということです。
崩落直前の映像には若者たちが面白がって橋を左右に揺らしており、その後橋を支えるケーブルが突然切れて、橋が約10メートル下の川に転落する様子が映っていました。ここでも、橋が揺れて怖がる人たちを見て悪ふざけをしたことが大惨事の原因になったようでした。
韓国やインドの事故で亡くなられた方々も、まだまだ長い先の人生があったはずなのに、不慮の事故でこの世を去ることになってしまい、可哀そうでなりません。
軽い気持ちの悪ふざけが取り返しのつかない結果を招きます。真面目に誠実に生きましょう。
知恵は武器にまさり、ひとりの罪人は多くの良いことを打ちこわす。伝道者9:18
死んだはえは、調合した香油を臭くし、発酵させる。少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重い。伝道者10:1
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