～ こっちの方が本物だよ ～

コロナ禍でここ数年できなかった子供のクリスマス会を、開催いたしました。コロナ前は毎年教会の各集会につながって来てくれていた子供たちも、３年も集会ができないと新しく誘わないとなかなか集ってくれなくなりました。

私が近所の子供たちに「教会の子供のクリスマス会においで」と誘うと、「集まって何するの？」と聞かれます。私が「そうだね、今年はリースづくりをして、そのほかゲームとかするんだよ。」というと、「何のゲーム？」と聞いてきます。そこで私が「クイズとかみんなで楽しく遊んだりするんだよ。」というと、彼らは「えっ、そんなのゲームじゃないよ。」と言います。そこで、「それではどんなゲームが良いの？」というと、どうも今の子供たちの考えるゲームとはゲーム機を使って遊ぶゲームのことの様でした。

その他に誘って返ってくる答えが、「習い事のクリスマス会があるからいけない」とか、「集落で子供のクリスマス会があって、お母さんが申し込んじゃったので行けない」とか言われます。「こっちの方が本物だよ」と言っても、どうしてもいつも集まっている方に行くようです。

また、「サッカーの練習試合があって、いけないの。雨が降ったらいけるから、雨が降ったらいいな～」とか言われます。こっちとしては、子供たちが来やすいように、良い天気になるようにと祈ってるのにと思います。

よし、こうなれば奥の手でと「教会のクリスマス会に来たらプレゼントが貰えるよ」というと、「どんなプレゼント？ゲーム機があるの？」とか聞いてきます。「そんなのないよ。お菓子とかおもちゃだよ。」と答えます。

さて、当日心配して待っていると、１５分前まで誰も来ません。どんどん不安になってきます。すると、１０分前になってバタバタと来てくれて、子供たちとそのお父さんお母さん、それに外人さん夫婦などで２０名近くが集ってくれました。

みんなでクリスマスソングを歌い、その後クリスマスについてのお話がありました。ドラえもんとか、名探偵コナンとかの例を引いて、イエス様のご降誕のお話をしていました。これは私が話すよりよっぽど良いなと思いながら聞きました。

その後クリスマスに関するクイズなどがあり、皆楽しそうに考えながら答えていました。

その後、リースづくりに入りました。子供たちはみな思い思いに楽しそうに素敵なリースを作っていました。参加者の内で最年少３歳の子供は、お母さんと母子室でリースづくりをしていました。

全ての行事が終わっていよいよプレゼントの時間です。配られたお菓子は楽しみながら外国語が覚えられる、様々な動物の形をしたビスケットに外国語が書いてあるものでした。

それに、昆虫図鑑かるたや日本史年号かるた、その他カブトムシやクワガタ、恐竜の絵が入った３０枚入りのものしりカードなどがあり、それぞれ選んで、持って帰っていました。子供を連れてきてくださったお母さん方にも喜んでいただきました。

今年は、私は特に何にもしないでただ教会員の働きを拝見させていただくばかりでしたが、素敵な子供クリスマス会が行われて、良かったなと思いました。

明くる日、クリスマス会に来てくれた一人の女の子に「昨日は来てくれてありがとうね。」というと、彼女から「楽しかったぁ～」と言う言葉が返ってきたので、こちらも励まされました。

御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」ルカ２：１０～１１