有難う、しっかり奥さん
~ 何から何まで、とても感謝しています ~
先日、妻の72歳の誕生日だったので、日ごろの感謝を込めて、レストランでのお食事を奮発?しました。実は先日、近所の子供から「今日はお母さんの誕生日だったので、お父さん(会社の社長さん)が11万円の薩摩切子をプレゼントしたんだ。」という話を聞いたばかりだったんですが、私の場合はその100分の1ほどの値段のお食事プレゼントでした。しかし、それでも妻は大層喜んでくれました。
妻とは結婚して今年で50年を迎えます。二人は大学時代に知り合ったのですが、その時私は50人の男子寮におり、妻は50人の女子寮にいました。そして、時々二つの寮間で交流があったのですが、妻は綺麗だったので交流後に男子寮の人々が盛んに「お付き合いして下さい」との電話をしたようです。しかし、「どうして私ですか?あなたは私のこと知らないでしょう。」と、けんもほろろに断られるので、男子寮内では彼女は男嫌いだとの噂が立っていました。
一方、私はいつも汚い服を着て顔も髭だらけだったので、男子寮の友人から「君を良い人だという人はいるかもしれないが、君じゃないといけないという人は一人もいないだろうね」と言われていて、私も納得していました。しかし、そのような私たちが付き合う様になってみんなびっくりしたと思います。妻には福岡で教員就職の話もあったのですが、私のために鹿児島に来てくれました。
そして、3人の息子たちに対しても、妻がそれぞれどのような人格に育って欲しいのかの目標を定めて、時には優しく、時には厳しく育ててくれたお陰で、子供たちはみな私と違って、それぞれしっかりしていて、教会の奉仕や家の仕事もよくできて、料理なども作れるように育っています。私が入院した時、病院の院長先生の奥さんが、「昔、愛校作業の時、お宅の子供さんだけが最後まで残って協力してくれました。」と言ってくださったので、妻のおかげで良く育ってくれたなぁと思いました。
食事に関しては毎食、細かく栄養管理しています。妻には食べる順番がありますが、私の場合は無視して食べたい順に食べてしまいます。
また、出かける時は妻がその日に自分が着る服と、私の服(上着、ズボン、ベルト、ループタイ、帽子等)をコーディネートして掛けてくれてあるので、私はそれを着て出掛けるだけです。
そして、妻は私の父が入院していた時は、毎日病院に通って面倒を見てくれて、認知症の母と私たちが一緒に過ごした10年間も、親身になって介護にあたってくれました。家族の名前や物の名前をあちこちに貼ってくれて、母は妻のおかげで私のことを思い出したり、また妻は自分の通っている美容院に一緒に連れて行ってくれたり、大正琴も再び弾けるようになったりして幸せな最期を過ごしていました。何から何まで、とても感謝しています。ますます大切にしていこうと決心しています。
しっかりした妻をだれが見つけることができよう。彼女の値うちは真珠よりもはるかに尊い。・・・彼女は力と気品を身につけ、ほほえみながら後の日を待つ。彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。彼女は家族の様子をよく見張り、怠惰のパンを食べない。その子たちは立ち上がって、彼女を幸いな者と言い、夫も彼女をほめたたえて言う。「しっかりしたことをする女は多いけれど、あなたはそのすべてにまさっている」と、 麗しさはいつわり。美しさはむなしい。しかし、【主】を恐れる女はほめたたえられる。箴言31:10、25~30
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