クリスマスについて
~ 何を基点に私たちの歴史が紀元前後に二分されているの~
今年もクリスマスが近づいてきました。街に出ると店々からクリスマスソングが流れてきます。そして、クリスマスツリーだけでなく、様々なところでイルミネーションが輝いています。いよいよ多くの人が待ち望んだ楽しい楽しいクリスマスです。
しかし、残念ながら多くの人が、クリスマスが何なのかよく分かっていないで、メリークリスマスと言いながらケーキを食べたり、プレゼントを交換したりして楽しんでいるようです。
そこで、今回はクリスマスとは何かをお伝えしたいと思います。すなわち、クリスマスは全ての人間にとって、どうしても知らなければならない重要な出来事なのです。この機会に、ぜひその意義を知って頂きたいと思います。
私たち人間の歴史は、はっきり紀元前と紀元後に二分されています。紀元前は、例えば毎年年末になると、やがて迎える新年に向かって10,9,8,7、…、3、2、1とカウントダウンするように、クリスマスも紀元前1000年、紀元前500年、紀元前100年、紀元前10年、9年・・・と新しい世界の始まりに向かってカウントダウンしていき、ついに紀元元年となって、それ以降は1、2、3、とカウントされて、今年で2024年となってきたのです。
それでは、何を基点に私たちの歴史がこのように二分されているのでしょうか、とても不思議に思います。その答えは、紀元前をBC何年と表し、紀元後をAD何年と表すことからわかります。つまりそれは、紀元前をBC(Before Christ)キリスト以前、紀元後をAD(Anno Domini)ラテン語でアンノ・ドミニ、主を紀元として、と区別しているからです。
すなわち、この世界の歴史の転換点こそが私たちが間もなく迎えようとしているクリスマス、救い主イエス・キリストの誕生なのです。このイエス・キリストのご降誕により、世界は一変するのです。これが新しい世界の始まりであり、希望の世界への転換点になるのです。
しかし、苦しみのあった所に、やみがなくなる。先にはゼブルンの地とナフタリの地は、はずかしめを受けたが、後には海沿いの道、ヨルダン川のかなた、異邦人のガリラヤは光栄を受けた。やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った。イザヤ9:1~2
これは紀元前約700年前に預言者イザヤによって、預言され書き残されていたもので、やがて救い主が生まれてきて、その方によって闇の中を歩んでいた人々に光が照るようになるということなのです。
そして、救い主イエス・キリストの誕生によって、そのことが成就されたのです。だから、救い主の誕生を全世界で祝い、クリスマスプレゼントや、クリスマスケーキを食べたりするのです。
それは、一部の人ではなく、全世界の人、あなたや私とも大きな関係があるのです。すなわち、私たちの先祖・最初の人アダムが神に反逆して罪を犯したがゆえに、人はみな罪の中に生まれてきて、罪を犯しながら生きています。この罪は犯罪のことではなく、私たちが日常ついしてしまう、嘘をついたり、憎んだり、裁いたり、ねたんだり、批判したりなどのことです。しかし、これらの罪が私たちを不幸にし、死んでから天国に行けないようにいているのです。
その解決は罪のない人が身代わりとなって罰を受け死んで罪を清算してくれるしかありません。しかし、人間の内に罪のない人は一人もいないので、神のみ子が人となって来て下さり、私たちの身代わりとなるという約束をしてくださいました。その救い主を待つ期間が紀元前で、救い主の誕生によって、私たちに救いの道が開かれたのが紀元後です。
それで人々は救い主の誕生を喜んで、そのお祝いをするのがクリスマスです。
そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように、キリストも、多くの人の罪を負うために一度、ご自身をささげられましたが、二度目は、罪を負うためではなく、彼を待ち望んでいる人々の救いのために来られるのです。ヘブル9:27~28
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