忙しい子供たち

公開済み 9月 9, 2013 by 管理人 in アドナイ・エレ
トランプで遊ぶ子供たち

~「おじちゃん、僕たちも忙しいんだよ。」~

台風の影響で朝から激しい雷雨の中、子供たちの2学期が始まりました。私は大雨の中、合羽に長靴、ゴム手袋のフル装備で、子供たちの登校を見守るべく、街頭に立ちました。ものすごく激しい雨と風によって、雨は合羽の中まで入り込んできて、体まですぐびしょ濡れになってしまいました。降った雨は車道だけでなく歩道までも川の様に流れていました。

都合1時間、風雨に堪えて濡れながら子供たちを待ちましたが、誰も通ることはありませんでした。あまりに激しい雨に、学校側も無理に登校しないで、車で送ってもらうか、徒歩の子供も雨が弱まるのを待って、登校するようにと緊急連絡をし、結局開始時間を30分遅らせて始めた模様でした。

風雨も徐々におさまり、無事に授業も終わり、帰宅した子供たちはスポーツ少年団や習い事が中止となり、時間を持て余して、教会に集まって来て、母子室でトランプを始めました。

普段から学校の帰りに入れ代わり立ち代わり毎日10数人が教会に立ち寄り、トイレを借りたり、麦茶を飲んだり、私と話したりして帰って行きます。来るメンバーは日替わりです。だから、1年生が帰る3時半ごろから6年生の帰宅時間の5時ごろまで、教会のチャイムは鳴りっぱなしです。5・6年生になると今日は何人来たと聞いて入ってきます。

それなのに、教会の特別な子供の集会には少ししか来ません。今年の夏の半日キャンプもガラガラで寂しい思いがしました。以前、集会で80人ほどの子供たちが集まり、会堂にあふれるほどだったころのことが懐かしく思われます。

子供たちに来られなかった理由を聞いてみると、「サッカーの試合だった。」「バレーの試合があった。」「ソフトボール大会があった。」等とそれぞれ理由がありそう。そして、「おじちゃん、僕たちも忙しいんだよ。」と言ってきます。聞いてみると、男の子はサッカー、女の子はバレーが圧倒的に多く、ほかにソフトボール、バスケット、空手等に、変わったところは鹿児島市街地まで電車に乗って柔道に行っているという子もいました。その他に英語や習字、ピアノにダンス、塾と掛け持ちでやっていて、1週間がびっしり詰まっています。そういうことを聞くと、「おじちゃん、僕たちも忙しいんだよ。」というのが実感として伝わってきます。

しかし、世界には、勉強したくてもできない子やスポーツなんて全く縁のない貧しい子供たちが沢山います。それに比べて、彼らは何でも好きなことができて幸せだなと思います。しかし、小さい頃から余りに忙しすぎるのも問題ありかなとも思います。もし彼らが、本当の喜びや幸せを実感する暇もなく、ただ慌ただしく毎日が過ぎて行っているとしたらかわいそうです。

世界の子供たちで、自分は幸せだと感じている子供は、先進国の裕福で何でもできるこどもたちより、貧しくて好きなことができない子供たちの方が断然多いという結果が出ています。日本の子供たちにももっとゆとりを持った生活をして欲しいと思います。

わが子よ。すぐれた知性と思慮とをよく見張り、これらを見失うな。それらは、あなたのたましいのいのちとなり、あなたの首の麗しさとなる。こうして、あなたは安らかに自分の道を歩み、あなたの足はつまずかない。あなたが横たわるとき、あなたに恐れはない。休むとき、眠りは、ここちよい。箴言3:21~24

左写真:トランプで遊ぶ子供たち
右写真:子どもたちの靴(並べ方 80点)

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