私たちの中の4次元
〜想像は創造の基〜
四次元の世界と言えば、ドラえもんやのびた君が、お家のドアを開けるといきなり原っぱに行けるような「どこでもドア」や、タイムスリップして昔の世界や未来の世界に旅行するのを思い出します。
そんな便利なものがあったら、子供たちはお家のドアからすぐ学校の校庭に出られるので、寒い中震えながら学校まで歩かなくて良くなるから良いなとか、試験の日は少し未来にタイムスリップして返された答案用紙の答えを見てから、試験に臨もうなどという不届きな考えを持つ子が出てきたりするかもしれない。
しかし、どちらにしても私たちの住む3次元の世界、つまり立体の世界から見ると時間と空間を越えた4次元の世界は魅力がいっぱいです。
そして、次元の違いは能力的には決定的な違いがあります。だから、「君と僕とは次元が違うよ。」なんてうそぶかれることがあるのです。しかし、そうは言ってもあくまでも二人は次元は同じなのです。それなのに多少の能力の違いだけで偉そうにされてしまうのです。
そのように4次元の世界は神秘的な世界であり、魅力がいっぱいで、大きな力があります。しかし、皆さん。実は私たちの中にも4次元はあるのです。私たちは4次元の世界を持っています。それは、私たちの想像の世界です。
私たちの想像は時間と空間を越えてどこへでも行くことができます。そして、まだ見ぬ外国のことを想像したり、過去の楽しかったことを思い出してほくそえんだりします。しかし、素晴らしいことに、この4次元の想像が3次元のものを創造する力になるのです。
例えば、子供たちの段ボールでの工作から宇宙ロケットやコンピューターに至るまで、すべて人間の想像の産物なのです。つまり、想像は創造の基なのです。
さて先日、半成人式の講演で10歳の子供たちとその保護者の方々に祝福と励ましのお話しさせていただくために、まず校長室に伺いました。すると、そこに校長先生の手作りの大きなスピーカーがセットされていて、素晴らしい音色を奏でていました。
その玄人はだしの出来栄えに驚き、伺うと先生は趣味で今までたくさんのスピーカーを手掛けてこられて、様々なホール等で使われているとのこと、良かったら譲って下さるとのことだったので、お言葉に甘えて後日改めて戴きに行き、今はそれが教会の講壇にセットされています。
しかし、このスピーカーだって突然できたのではなく、先生の頭の中で想像し、設計されたものが形となって生み出されてきたものです。その様に、私たちの周りのあらゆるものが私たちの4次元を通して創造されてくるのです。
それは形として見えるものばかりではありません。例えば、スポーツでイメージトレーニングをします。あれも想像の世界です。あれは自分の成功したイメージをまず創り上げて、それを3次元に持ってくる動作なのです。
4次元は良くも悪くも3次元に大きな影響を与えるのです。したがって良い想像をしなければいけません。良い想像が良い未来を創造するからです。
そこで、半成人式では子供たちに「大きな夢に向かって、go」という題で、大きな夢、良い夢を持ち、良い未来を創造するように勧めました。私たちも自分の内にある4次元を良い方向で活用していきたいと思います。
幻がなければ、民はほしいままにふるまう。箴言29:18
別訳;幻のない民は滅びる。
写真:セットした校長先生作のスピーカーをセットした教会の講壇
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